MTG 新聞広告でシニアに人気=SIXPAD Foot Fit=

 健康・美容関連機器などを手がけるMTG(本社・愛知県名古屋市、松下剛社長)では、身に着けるトレーニング・ギア「SIXPAD(シックスパッド)」 のラインナップの1つで、発売から間もなく1年を迎える「SIXPAD Foot Fit」(税別3万6800円)がシニア世代を中心に支持を集めている。 ECや新聞広告を中心としたプロモーション展開で訴求するとともに、エビデンスにもとづいた機能性が評価されているようだ。
健康意識の高いシニア世代のニーズをとらえたフックアイテムとして注目されている。
 MTGの「SIXPAD」と言えば、世界的に有名なサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド氏を起用した大々的な広告展開を目にすることが多い。
ブランドを象徴するアイテムは、EMS機能でお腹周り(腹筋・ウエスト)を効率的に鍛えるパッドタイプだが、昨年11月に発売した足部用アイテム「Foot Fit」が にわかに人気を集めている。メーンの購入層は 60代以上のシニア世代だが、高齢になってきた親を心配する子が購入するプレゼント需要も多いのがユニークだ。
 「Foot Fit」によるトレーニングはごく簡単。身近にある体重計のような形状の機器に足を乗せるだけで、EMSによる電気刺激によって、 足裏からふくらはぎ、前すねなど、歩行を支える筋肉を効率よく鍛えることが出来る。テレビを見たり、本を読んだりしながらのながらトレーニング≠ナあるため、 ジョギングや筋トレなど、定期的な運動が苦手な人でも続けやすいのが大きなポイントだ。 EMSは、ニーズに応じて心地よいレベルから高負荷まで細かく設定することが出来る。電源は手軽なアルカリ電池(単3×4本)で、通常で約1カ月間使用可能。 Bluetoothによるスマートフォンアプリ連携で、日々のトレーニング成果を可視化し、モチベーションをサポートする機能もある。
 足は「第二の心臓」と呼ばれるように、身体機能に大きな影響をもつ部位。多忙な生活を送る現代人の多くが運動不足の傾向にあるが、シニア世代においてもそれは同様だ。 最近では、積極的に外出したり、ウォーキングやヨガなどの運動を定期的に行うアクティブシニアも増えているが、一方では膝や腰の痛みなどの理由や、 介護で家を空けるのが難しいなど、さまざま事情があって運動が出来ない人も少なくない。
「Foot Fit」がシニア世代から支持されている理由の1つには、そのような「運動したくても出来ない」といったニーズに対し、自宅にいながらEMSで手軽に足の筋 肉を鍛えることが出来る環境を提供していることが挙げられる。
 エビデンスに基づいた機能性もポイントとなっている。 「Foot Fit」に搭載されているEMSは、他の「SIXPAD」のEMS機器と同じく、筋肉を効率的にトレーニングできる周波数である20?に設定されている。 これは、運動医科学界の権威で、40年以上にわたってEMSのトレーニング効果を研究している森谷敏夫氏(京都大学名誉教授)のEMS理論に基づくもの。 それによると、20ヘルツよりも高い周波数を用いると、約60秒で筋肉の張力が低下してしまうため、トレーニング効果があまり望めない状態になってしまうという。 これに対し、20?という周波数では時間が経過しても張力を維持出来るため、効率的なトレーニングを継続して行える。 その一方で、20?という周波数には特有のピリピリ≠ニした痛みがあるため、技術的な課題をクリアすることが難しいとされてきた。 MTGでは、低い周波数を用いても痛みを感じさせない独自波形の開発に成功、製品化することに至った。これらとクリスティアーノ・ロナウド氏の トレーニングメソッドを組み合わせて生まれたコアテクノロジー「CMM Pulse」が、他のEMS機器にはない大きな差別化ポイントになっている。
 「Foot Fit」のプロモーションには、冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎氏を起用(SIXPADアスリート・サポート・プロジェクトパートナー)。 三浦氏は1970年のエベレストからのスキー滑降をはじめ、世界七大陸の最高峰からの滑降を成功させている人物。近年は世界最高齢でのエベレスト登頂に挑戦しており、 2013年に80歳で3度目の登頂を成功させた。その活動はメディアでも大きく取り上げられており、シニア世代での知名度も高い。 三浦氏を起用したプロモーションは、中でもシニア世代が目を通しやすい新聞広告において大きな反響を呼び、ヒットにつながった。
 2019年7月には、専用パッドを太ももに装着することでさらに効率的なトレーニングを行える「SIXPAD PLUS」を発売し、訴求強化を行っている。 同年9月には、日本ホームヘルス機器協会の「体調改善機器制度」の認定を受けた。