トップインタビュー 日本でもCBD開始「正しい知識の啓発を《 シズルインターナショナルトム・マウワー・Jr CEO

 ヘンプ(麻)から抽出したCBD(カンナビジオール)の製品がマーケットで人気を高める中、昨年、米本国でCBD市場に参入したシズルインターナショナル(米ユタ州)が 日本でもCBD製品の販売を開始した。有機栽培された原料を使い、第三者機関に依頼した安全性・有用性の検査結果を公表。競合製品との差別化を図るとともに、〝粗製乱造〟 によって市場が信頼を失いかねない危険性に警鐘を鳴らす。日本版CBDの発表イベントのため来日した、トム・マウワー・Jr CEOに話を聞いた。
(インタビュー実施日は1月20日)
自社農場でヘンプ栽培計画
昨日(=1月19日)のイベントで、日本版のCBD製品を正式発表した。 「『シズルセーフCBD』というチンキタイプの製品で、ディストリビューター価格は9705円。ボ トルあたり700㍉㌘のCBDを含む。スキンクリームに混ぜるなどして外用でも使っていただける。丸の内オアゾで開催したイベントは320人の方が集まり、 カンナビノイド研究で知られる昭和大学薬学部の佐藤均教授に特別講演をお願いした《
  ――製品の特長は。
 「原料のヘンプは、米国内の農場で農薬や除草剤、化学肥料を使わずに有機栽培で育てられた、非遺伝子組み換えのものを使用している。安全性と有用性の検査は、カリフォルニア、 ワシントン、マサチューセッツの3カ所の第三者機関で行い、会員専用サイトで結果を確認できる。もちろん、THC(テトラヒドロカンナビノール)を含んでいないことも確認した。 キャリアオイルにはアボカドオイルを使い、食品・清涼飲料水の製造許認可を受けた自社工場で製品化している《
  ――このほど、有機栽培が可能な自社農場を所有したという。ヘンプ栽培の予定は。
 「(米本社と農場のある)ユタ州から栽培の許可は取得済み。開始時期や規模を話すことはまだできないが、すでに計画を進めている。今は穀物の栽培や牛の放牧を行っている《 (続きは2020年2月13日号参照)