MLM2社の洗剤、NITEのリストに 有効性を確認

新型コロナの代替消毒用途で6月の出荷数は前年比1.5倍予想

 新型コロナウイルス(以下Cウイルス)の問題を受けて、アルコール系消毒製品の品薄が続く中、独立行政法人による代替消毒方法の試験でCウイルスへの 有効性が確認された洗剤(界面活性剤)が注目を集めている。MLM業界でも2社の製品の有効性が確認され、一部は出荷数を大きく伸ばしている。
 アルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、経済業省の要請を受ける形で、独法の製品評価技術基盤機構(略称NITE、東京都渋谷区、辰巳敬理事長)が 5月1日より代替消毒方法のに着手。「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」を立ち上げ、国立感染症研究所、 北里研究所との共同検証によって、6月26日までに「住宅家具用洗剤」で34社の110製品、「台所用合成洗剤」で23社の63製品をリスト化している。
▲NITE(製品評価技術基盤機構)の試験で、
   新型コロナウイルスへの有効性が確認された
   シャクリー「ゲットクリーン ベイシック エイチツー」と
   アムウェイ「L・O・C・ハウスクリーナー」
 このうち「住宅家具用洗剤」のカテゴリーで、日本シャクリー(本社・東京都新宿区、?杉茂男社長)と日本アムウェイ (本社・東京都渋谷区、ピーター・ストライダム社長)の製品も、Cウイルスへの有効性が確認され、リストアップされた。
 シャクリーの製品は多目的クリーナーの「ゲットクリーン ベイシック エイチツー」(500_g、税込み会員価格1320円)で、5月23日にリストへ追加。 製品に含まれるアルキルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが消毒に有効と判断された。これを受け、リストに追加された旨と、 Cウイルス消毒に使う場合の希釈濃度等の注意点をフィールドに告知した。
(続きは2020年7月9日号参照)