モリンダ、アリックス、ゼンノア3社代表合同会見の要旨

3社の経営統合「時間かけ着実に」ワズワース氏を中心に日本戦略チーム

 8月6日にオンラインで行われた、モリンダ、アリックス、ゼンノアの3社合同会見における説明、主な質疑応答は以下の通り。
 黄木信・モリンダ会長(以下黄)「合併はこれからもどんどん行われ、1000億円企業になるまで終わらないと感じている。良いところを活かし、 どうしたら全体として盛り上げていけるか。そちらに思考を展開していく必要がある。
 ゼンノアのジョセフワズワースが日本全体のトップに立ってくれることを喜んでいる。モリンダ初代社長のブライアント・ワズワースの長男であり、 私と一緒に働いていた仲。日本語の読み書きは日本人と変わらず、弁護士資格も持つ。(ゼンノア米CEOの)ジョンワズワースがアドバイザー役を 果たしてくれることも、ノニという素晴らしい原材料を私達が独占できる意味で良いと考える」
 宮城邦夫・アリックスゼネラルマネージャー(以下宮)「日本のアリックスの第2四半期(4〜6月)は、第1四半期(1〜3月)と比べた 売上が17%増、新規登録数が31%増。成長を続ける中で、『今なぜ、統合なのか?』とクエスチョンを頂くことがある。国際的視点で見た場合、 80カ国を超える国に製品やビジネスの価値、人との繋がりを伝えられるようになることが大きい。長年の課題だった中国市場へのアクセスも、 中国でのビジネス権利もつニューエイジとの統合で実現できた。モリンダやゼンノアがもつ様々な技術やノウハウ、拠点をアリックスの会員が使えたなら、 グループとして手を取り合い拡大できる」
 土門大幸・ゼンノア会長(以下土)「モリンダの創業に携わり、ゼンノアを立ち上げたジョンワズワースが培ってきた製品開発ノウハウが 融合することで、差別化された製品の流通が可能になる。アリックスの福利厚生プログラム、ノニバイニューエイジの報償プログラムといった 様々なサービスがグループ全体に提供されれば、我々にとってもメリットがある。ゼンノアとして計画していたアジア進出も容易になる。 日本と北アジアのプレジデントに就任するジョセフワズワースは、才能を活かし、グループの発展に貢献してくれると期待している」
 長濱創・モリンダ社長(以下長)「合併によってバックエンドのサポート部分を統合、合理化して、生産性と利益を高めることを目指す。 そして、フィールドの皆さんと心を通じあわせながら、新規顧客獲得と維持などのために新しいものを作りだしていく。
 日本のモリンダは5〜7月の各月の売上高が前月比で増加した。(会員の)ビジネス活動がリモート化したもかかわらず、 それぞれのフィールドでリーダーシップを発揮し、より多くの人がコミッションを得て、その額も増えた」
 ジョセフワズワース・ゼンノア社長(以下ジョ)「成長している会社同士、力を合わせて革命を起こしたい。(会見に参加した)皆とは過去、 一緒に働いた経験があり、彼らのスタッフにも知人がたくさんいる。ニューエイジグループでもっとも売上が大きいのは日本。 新型コロナウイルス問題で今は日本に行けないが、皆の力を借り、今後の日本戦略のためのエグゼクティブチームを作る」

  今回の買収が決まる前に、ゼンノアがアリックスの傘下に入ったのはいつ頃か。
 ジョ「約6カ月前、ゼンノアとアリックスが提携し、アリックスのおかげでゼンノアが成長を続けてきた」  「昨年の暮れにパートナーシップを結び、アリックスの支援を受けながら業績を伸ばしてきた」
(続きは2020年8月27日号参照)