サロン展開が新たなステージへ 2020年ダイレクトセリング化粧品
▲自宅での「おこもり美容」を提案(ナリス化粧品)
ナリス化粧品は、サロン展開の中でも独自性が強い施策を強みとしてきた。同社はこれまでも低価格で手軽にお手入れができるセルフエステサロン「デ・アイム」を 全国展開し、差別化につなげてきた。近年は、「デ・アイム」のほかにも、これまでのサロン展開の成果をフィードバックした「ナリス ビューティサロン」を展開し、 多様化する女性のニーズに対応してきた。「ビューティサロン」は、女性のスキマ時間をターゲットにクイックメニューを主力としている。
同社は、ウィズコロナの生活を送る中でサロンでのフェイシャルエステの利用頻度を減らしている女性が増えていること、 安心・安全を求めるニーズが高まっていることなどを踏まえ、10月21日から自宅でもサロンと同じ施術を提供する「プレミアムエステ」を開始した。 サロンで複数の人と接触することを懸念し、フェイシャルエステを利用したくでも躊躇しているニーズに対応したものだ。究極のパーソナル空間≠ナある自宅で、 サロンと同じサービスを提供する取り組みは同社としても初めてで、約5000人のエステティシャンが対応する。新サービスの導入に当たって特別研修を行い、 場所を問わず同一のメニューを提供できるほか、自宅訪問でも感染防止対策に万全を期した。コロナ禍の中、さまざまな分野で「巣ごもり需要」が増加する中、 さまざまな理由で外出が難しい女性など、多様化するライフスタイルに応じて「おこもり美容」を提案していく。
▲参加者全員にPCR検査を実施して開催した
全国大会(ワミレスコスメティックス)
全国大会(ワミレスコスメティックス)
独自の「ホームケア+サロンケア」という美容スタイルを展開してきたシーボンは、オンラインの無料カウンセリング「シーボンオンラインビューティ・アドバイス」を 10月から開始した。全国に100店舗以上の「フェイシャリストサロン」を展開する同社では、化粧品の購入額に応じてポイントを付与、 それを使ってフェイシャルケアサービスを提供してきた。オンラインカウンセリングは、ニューノーマルにおける施策として、今後増えていくことが予想される。 シーボンの「オンライン ビューティー・アドバイス」は1回20分の事前予約制(1日2回まで)で、既存会員と新規顧客が対象。 対面カウンセリングで培ってきたノウハウを活かし、美容カウンセリング、化粧品の使い方アドバイス、顧客の肌に合った化粧品の紹介と販売を行う。 カウンセリング後、希望者にはアドバイス内容を記入したヒアリングシートをメールで送付し、顧客とのコミュニケーション強化につなげる。同社はこのほか、 「フェイシャリストサロン」の新メニューとして、非接触型の「顔筋ほぐしカッサケア」も導入しており、利用者は従来のオールハンドで行う 「東洋式美顔マッサージ」と選択できるようになった。
商品政策では、創立40周年の節目に基幹ブランド「ザ ミネラルライン」の大幅リニューアルを実施。最新の化粧品研究をフィードバックして機能性を高めた新アイテムは、 12月8日に開催された全国大会「出逢いと感謝の集い」でも紹介された。節目の年に肝入りで開催された今大会では、参加者を例年の半数に制限するとともに、 主催者負担で全員にPCR検査を実施し、万全の状態で臨んだ。久しぶりのリアルでのイベントは盛り上がりを見せ、コロナ禍に負けず、 活動を通して次につなげていくための士気を高めた。