新型コロナ、DS業界の影響は アンケート第1弾・51社の回答集計

4割が増収見込む減収見通しは3割 10〜12月の売上高の見通しは?
2020年を通じて社会全体を揺るがし、今も本質的な終息は見通せていない新型コロナウイルス問題。ダイレクトセリング(DS)業界は、 緊急事態宣言解除を受けて徐々に営業を再開。しかし、ほとんどの事業者が対面をベースとした活動の根本的な見直しを余儀なくされ、 大きな打撃を被った。そこで本紙は、コロナ問題にともなう各社の影響、対応を聞くアンケート調査を実施。51社の有効回答をまとめた。 (アンケート第2弾は1月14日号予定)  アンケートでは、10月〜12月の売上高見通しについても調査。前年同期(19年10月〜12月)の実績と比べた増減の見込みについて聞いた結果、 「大きく増える見通し」(5社)と「少し増える見通し」(15社)の合計で回答全体の39%を占めた(グラフE参照)。
 これに対して、「大きく減る見通し」(4社)と「少し減る見通し」(10社)は計28%となり、増収の見通しとした回答群を11ポイント下回った。 「ほとんど変わらない見通し」(12社)は23%を占めた。
 増収を見込んでいた企業から記述式で寄せられた主な理由は、「健康志向の高まりによる製品販売、季節キャンペーンの好調」「新規登録や客単価の好調、大型製品の復活」 「第1〜第3四半期の勢いの持続」「製品キャンペーンの強化」など。キャンペーンは、11月のブラックフライデーに絡めた着手が複数社で見られた。 前年同期は消費増税の影響で一時的に売上が落ち込み、その反動が増収に寄与するとの見通しも見られた。
(続きは2021年1月7日号参照)