ニューエイジ 「アライヴン」も傘下に、日本で4社目

ア社年商2千万ドル、顧客総数は10万人


 MLMグループを形成するニューエイジ(米コロラド州、ブレント・ウィリスCEO)は3月4日、遠赤外線バイオセラミックの健康機器を主力とするアライヴン (本社・東京都江東区、大井康之社長)をグループ傘下に収めるパートナーシップ契約の基本合意書に署名したと発表した。日本で事業を展開するMLMの傘下入りは4社目。 今後、数週間以内に正式な契約締結の完了を予定するという。
ア社「経営資源統合でスケールメリット」
▲05年に創業したアライヴンは、
   19年より台湾をはじめとする
   アジア市場開拓に着手していた
(写真は同社サイト)
 今回の発表まで、数カ月に渡って傘下入りのための話し合いを行ってきたという。取引の完了後、ニューエイジの普通株式100万株がアライヴン側へ引き渡される。 発表があった4日の同社株価の終値は2.67ドルで、翌5日の終値は2.63ドル。過去1年間の最高値は2月10日の4.37ドル。
 基本合意書への署名を受けて、アライヴンは3月5日に声明を公表。傘下入りのメリットに、「豊富な製品ラインナップや国際市場へのアクセス、 サポートやインセンティブの充実、オーナーシップの機会」などが会員にもたらされることをあげた。今後の経営方針については、「アライヴンとして独立して事業を展開しながらも、 経営資源の統合を進めることでスケールメリットやシナジー効果を獲得し、国内外での事業を拡大していく」としている。
 ニューエイジの発表によれば、アライヴンの顧客数は10万人以上。傘下入りによって、年間約2000万ドル(約21.4億円)の売上がグループに加わる。
モ社CBD製品の取り扱い計画
▲ニューエイジ傘下で同業の
   モリンダのCBD入り健康ドリンク
   (=写真)をアライヴンでも
   販売する計画に言及
 ニューエイジの20年12月期第3四半期累計(20年1〜9月)は、3年前に傘下入りしたモリンダ(米ユタ州)のMLM事業に相当するノニ・バイ・ニューエイジ部門の総売上が、 前年同期比7.5%減の1億4356万ドル。同第4四半期(20年10〜12月)にはアリックス(米ユタ州)の買収手続きを完了。アリックスと、 同社が19年11月に総額約475万ドルで傘下に収めていたゼンノア(米ユタ州)、およびモリンダの3社の日本売上の合計は、19年実績で推定150億円台(卸ベース)
(続きは2021年3月11日号参照)