ダスキン 業務提携も終了

ピザ宅配の買収中止 コロナで「環境変化」

  宅配ピザ事業の買収計画を進めていたダスキン(本社・大阪府吹田市、山村輝治社長)は4月7日、計画の中止を決めたことを明らかにした。計画は昨年6月の発表後、 同11月に新型コロナウイルス問題の影響を理由に延期を決定。買収手続きの完了時期が未定となってい
 中止理由には、コロナ禍にともない「事業環境が大きく変化した」ことをあげた。中止の業績への影響見通しは「軽微」としている。
 買収計画は、ピザ宅配事業「ナポリの窯」を展開するいちごホールディングス(仙台市)と、その完全子会社のストロベリーコーンズ(同)から、 ダスキンが新設する子会社を通じて事業の譲渡を受ける内容。同事業の19年3月期実績は売上高が約34億5000万円。
 ミスタードーナツに次ぐフード事業の育成を急ぎ、コロナ問題で高まる宅配ニーズを取り込む狙いだった。ス社とは業務提携を結び、 ミスタードーナツ店舗13カ所でも「ナポリの窯」ブランドのピザを販売していたが、同提携も6月末をもって終了する。