トップインタビュー アフロゾーンジャパン 金 勉公 ジェネラルマネージャー

20年度は売上3倍、オンラインで新規が急増

 アフロゾーンジャパン(本社・東京都中央区)が売上を急拡大させている。21年3月期は前期比213%増。本紙推定で27〜28億円台(卸ベース)に達し、 昨年初頭の時点で約4000人だった活動会員数も、約2万人へ急増させた。新型コロナウイルス問題を背景にオンライン上の活動が増えたビジネスの奏功や、 売上の大部分を占める美容液「ルビーセル インテンシブ 4Uセラム」の人気の高まりが寄与した。 コロナ下の取り組みや今後の見通しなどを金勉公ジェネラルマネ ージャーに聞いた。  (インタビューはZOOMで4月23日実施)
▲アフロゾーンジャパン
   金 勉公 ジェネラルマネージャー

12月売上4.3億活動会員約2万人

―――前期(21年3月期)の実績を伺いたい。売上高は。
 「具体的な数字は控えるが、前年と比較した上昇率は213%増だった。昨年の5〜6月頃から急上昇がみられはじめ、9月くらいから月次で億円台の売上に達した。 12月は過去最高の4億3000万円を売り上げた」
  ―――新規登録とアクティブ会員の数は。
 「急上昇を始めるまでの新規は月300人前後だったが、今は1000人を超えない月はない。今年の1〜3月は計5000人が登録した。 直近のアクティブ会員は1万9900人」
  ―――売上、新規が好調な理由は。
 「(主力美容液の)『ルビーセル インテンシブ 4Uセラム』をはじめとする製品の良さが広く、しっかりと伝わったことが大きい。 コロナ禍で、会員による啓蒙活動はインスタグラムやZOOMで行う機会が増えた。それまでは、指定された日時にセミナー会場まで来てもらう必要があったが、 オンラインなら北海道から沖縄までつながることができる。情報が共有されやすくなり、愛用者がビジネスに目覚めるケースも増えた。  特に当社の場合、美容液を実際に使って結果が出ている会員が説明するので、『この人、キレイだな』と説得力がともなう。 登録し、良さを体感すると自分でも周りに勧めたくなる。そのような形で新規が増えていった。毎月のクーリング・オフの件数は、ないかあっても一ケタに収まっている点からも、 皆さん納得して買われていると言えると思う」
 
スプレーガンをサロンで体験

―――会員はオンラインの活動へスムーズに移行できたのか。
 「会員の8〜9割は女性が占め、年代は?〜?歳代が中心。パソコンよりはスマートフォンを日常的に使っているという方が多い。 多少の混乱はあったと思うが、そうせざるを得ない状況になって実際やってみるとそこまで難しくなく、徐々に慣れていったようだ」
  ―――主力の美容液は、専用のスプレーガンでミスト化して吹き付けるが、オンラインの勧誘ではそれを直接、体験してもらうことができない。
 「それはその通りだが、当社の会員は美容室やネイル等のサロンを経営している方が多い。オンラインで画面越しにスプレーして見せた後、 近くのサロンで体験してもらい登録に至るケースはよくある」
  ―――他に好調の要因は。
 「据え置きタイプのスプレーに加えて、昨年5月、携帯サイズの『ハンディエアーブラシ』を発売した。いつでもどこでも気軽に美容液を吹きかけることができる。 これが美容液の売れ行きを後押し、携帯スプレー自体も発売後すぐは欠品するほどの人気だった。携帯スプレーと美容液をまとめた特別割引セットも好評だった。 同様のセットは他にも数種類用意し、付与するPV(ボーナスポイント)を据え置いて割引販売したこともあって、やはり好評だった

(続きは2021年5月13日号参照)