シャルレ 創業一族が13年ぶり経営復帰

林勝哉氏が新社長に TOB頓挫で08年に解任

 シャルレ(本社・神戸市須磨区、奥平和良社長)は5月13日、同日開催の取締役会において、元社長で創業家一族の林勝哉(はやし・かつや)氏の新社長就任を内定したことを明らかにした。 新型コロナウイルス問題の影響も背景に低迷するMLM事業の立て直しが喫緊の課題となる中、「旗振り役として適切な人材」(発表より)と判断したという。 林氏は社長だった08年、MBO(自社買収)を目的としたTOB(株式公開買い付け)が不成立に終わった混乱の責任を問われ同職を解任されており、13年ぶりに経営復帰する形となる。
 新社長に内定した林勝哉氏は、創業家で現オーナーの林雅晴・宏子夫妻の長男。同氏も同社発行済み株式の5.2%を保有する(3月末時点)。創業家一族全体の保有割合は約4割。 伊藤忠商事を経て、2000年に入社。07年6月〜08年12月に社長を務めた。
 社長就任は6月23日の取締役会で正式に決定される予定。同日の株主総会で取締役就任の決議も受ける予定。
(続きは2021年5月20日号参照)