消費者庁 消費者被害額の推計値で計算ミス

過去5年分、差額は最大7千億円

 消費者庁は6月8 日、消費者被害・ト ラブル額の推計値を 誤って算出していた として、過去の公表 額を上方修正したこ とを明らかにした (修正前・後の推計 値はグラフ参照)。 修正後の推計値との 差額は、信用供与を 含む既払い額ベース で最大7000億円 に達した。
 発表によれば、推 計に用いていたプロ グラムの欠陥により 計算ミスを生じた。 具体的には、推計用 の消費生活相談デー タを取り込む際、 「一部データの金額 が誤って過少になっ ていた」 (発表より) という。
 誤って算出されて いたのは、2015 〜19年の5年分。す べての年で、過去の 公表値が過小に計算 されていた。再計算 後の推計値との差 は、信用供与を含む 既払い額ベースで、 15年が6000億 円、16〜17年が40 00億円、18年が7 000億円、19年が 4000億円。
 未払い分を含む契 約購入金額ベースで は差額がさらに広が り 、18年分(修正前 6.3兆円、修正後 7.2兆円)で90 00億円に達した。
(続きは2021年6月17日号参照)