コロナ下のMLMマーケット フィールドを「バーチャル」で刺激

チャリティーラン、メイク機能、モデル会員に活用

 長引くコロナ禍の中、実地・対面で行われていた企画を「バーチャル」で行うMLMが飛躍的に増えている。 コンベンションなどが代表例だが、それ以外のイベントやカウンセリングサービス、 リクルートプロモーションにバーチャルの要素を取り入れるケースも。3社の事例を紹介する。
▲「バーチャルラン」参加者はGPS測位機能付き
   アプリ等で走行距離を計測し、収益の一部は
   社会貢献基金に寄付
 ハーバライフ・オブ・ジャパン(東京都港区)は9月から10月にかけて、会員参加型の「バーチャルラン」企画を実施する。 参加者はGPS測位機能付きのモバイルアプリ等で走行距離を記録。目標距離の達成を目指したり、累計距離を競ってもらう。 企画の収益の一部は同社の社会貢献基金に寄付される。
 米ハーバライフグループのアジア・パシフィック(AP)地域における企画。 日本法人のほかに韓国、台湾、香港、マカオ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、 フィリピンから参加を募る。
 同社は17年から毎年、会員参加型のチャリティーランを実施。19年11月〜12月の3回目は、全国28都市で1100人超が参加。 ここで集まった支援金約115万円の寄付につながった。
 が、コロナ禍となった昨年からはバーチャル式に変更。グループの40周年を祝う企画として昨年11月〜12月に実施した「バーチャルラン」は、 AP地域全体で1万4000人以上が参加。合計走行距離は計60万`bに達し、総寄付額は6万1000ドル超となった。
(続きは2021年9月2日号参照) 
▲バーチャルキャラクター化した
   20〜30歳代の会員6人による
   「新しい自分」プロモーションを
SNS上等で展開
 ニュースキンジャパン(東京都港区)は昨年11月から今年春にかけて、 モデルケースと見なす20〜30歳代の会員をバーチャルキャラクター化した「新しい自分」プロモーションを展開。 同社のサイトや公式SNSなどによるPR、会員による画像、動画のシェアを通じてリクルートの活性化を図り、 上々の成果を得たという。
 同社はコロナ禍においても売上を高めており、20年の第2四半期(4〜6月)から?年の同期まで、 四半期ベースで5期連続の前年比増収を達成した。好調理由の一つが若者層の増加。 新規の平均年齢は31〜32歳と若く、いわゆるミレニアル世代≠ノ加え、 コロナ禍後は90年代中盤以降生まれのZ世代≠フ加入が増えている。
(続きは2021年9月2日号参照) 
▲美容アプリ
  「BeautyAppByARTISTRY」は
   セルフィー等によるバーチャルメイク機能が
楽しめる
 日本アムウェイ(東京都渋谷区)はバーチャルメイク機能などを搭載した美容アプリ「BeautyAppByARTISTRY」 を運用している。アプリを導入したスマートフォンやタブレットでセルフィー(自撮り)するか、リアルタイムで映し出される顔の画像に、 リップやアイシャドウといった同社コスメティック製品を仮想的に試すことが可能。 ユーザー自身で製品の使用イメージを分かりやすく把握できる。
 アプリのリリースは3年前。当時は、同社初のパーソナライズ型製品となる美容液「セラム」を投入したタイミングで、 アプリの肌チェック機能の活用を提案。撮影した顔写真から肌の見た目年齢、シミ、シワ、キメ、クマといった状態を肌指数 として瞬時に表示し、気になる肌の悩みと照らし合わせ、25通りある「セラム」からお勧めの組み合わせや他製品との併用を提案する。
(続きは2021年9月2日号参照)