「訪販ホットライン」・2020年度受付状況 

相談件数上位の商品・役務、傾向変わらずワースト3は「リフォーム」「健食」「教材」

 前回(12月16日号4面)に続き、日本訪問販売協会の「訪問販売ホットライン」の2020年度受付状況から相談の傾向を紹介する。
ワースト3、「問題性あり」相談も同様

 受付状況の報告書では、20年度に受け付けた相談323件を商品・役務で分類(表参照、上位20品目を抽出、非会員関連の相談含む)。
 トップは、19年度に続き「健康器具」(50件)となったが、これは「ジャパンライフ」(破産手続き中)の被害者から「訪問販売消費者救済基金(以下基金)」 の利用申請に関する問い合わせが殺到した影響が大きい。特商法違反等が疑われる「問題性あり」相談は含まれず、19年度の「健康器具」関連相談は243件中50件を 「問題性あり」相談が占めたことと対照的な結果となった。
 「健康器具」を除いたワースト3≠ヘ「住宅リフォーム」(42件)、「健康食品」(39件)、「教材(指導付含)」(28件)。相談に含まれる「問題性あり」 相談件数は「住宅リフォーム」が11件、「健康食品」が7件、「教材」が6件で、「問題性あり」相談件数のみに絞ったランキングにおいてもワースト3≠構成した。
 これら3商品・役務の「問題性あり」相談は、順位を入れ替えつつ、18〜19年度においてもワースト3≠構成。件数は減らしているものの、 他の商品・役務に比べて違法行為の疑われる相談が寄せられる頻度が高くなっている。
 ワースト3≠ニなった商品・役務の「問題性あり」相談の傾向について、報告書では、「住宅リフォーム」関連は19年度に比べて「説明」 「契約書面」に関するトラブルを減らした一方、「勧誘」「誘引」に係るトラブルが「依然一定数を超えて生じてい(いる)」と指摘。 19年度に見られなかった再勧誘禁止規制に「抵触するようなケース」も確認したとしている。
(続きは2021年12月23日号参照)