モデーアのカスタマー戦略

セルフデモ推進、美容液の 体験キャンペでWEB動画で講習、コロナ下のニーズに対応

▲新型コロナウイルス問題を受け、
  「セルプルーフ セラム」(=写真中央)の
   体験キャンペーンにおいて、
   見込み客自身の手で美容液を
    試してもらうセルフデモ≠フ
   手順を会員へレクチャーしていく
 愛用者の獲得などを目的に、美容液のフェイスデモキャンペーンを展開しているモデーアジャパン(本社・東京都港区、大井盛夫社長)は、 体験デモの対象者自身に製品を試してもらうセルフデモ≠フ手法を広めている。新型コロナウイルスの問題を受け、 対面の提案やデモのため相手に触れることが難しくなりつつあるため、セルフデモのやり方をレクチャーする動画を作成。 今後はオンライントレーニングを計画する。キャンペーンの特典や報酬条件も見直し、コロナ影響下のニーズに対応していく。
半顔デモの体験数半年で5100件
 同社は昨年11月下旬、新スキンケアの「セルプルーフ」ラインを投入したのに合わせ、リフトアップ効果を特徴とする顔用美容液 「セルプルーフ セラム」のデモキャンペーン「デモチャレンジ50」を開始。非会員に美容液を顔の片面で試してもらう半顔デモ≠フ体験数は、 半年後の5月上旬で「約5100件」(同社)に達し、うち三十数%がカスタマー(愛用会員)として登録した。
 体験者には、同社製品の購入に使える割引クーポンを提供する代わり、デモ中の顔の撮影と会社による販促素材としての使用を提案。 「約4000件」(同社)の同意を得たほか、カスタマー登録の約1割がクーポンを利用した購入に結び付いた。
 一方、緊急事態宣言が出るなどコロナ問題が深刻化した4月以降は、デモの実施が難しい状況(宣言は5月25日までに全面解除)。 また、コロナ問題の前より「『触られたくない』という方が一定数いらっしゃった」(同社)ことから、対面やオンラインによるテレビ通話の際、 デモの相手方に自分で半顔デモ≠行うやり方を伝えられるように、キャンペーン参加者のトレーニングに着手した。
全製品にクーポン使用可報酬取得条件を緩和
 この一環として、セルフデモのやり方をレクチャーする動画を作成。資料を使った「セルプルーフ」ラインの紹介手順を学べる動画も用意し、 会員向けのWEBサイトとフェイスブックグループで共有した。
 今後は、同社のトレーナーがセルフデモの手順をリアルタイム・双方向でレクチャーするオンライン講習も計画。セルフデモの推進を契機に 「デモに慣れていないという方にも、スキンケア製品を紹介いただくきっかけを作れるようにしていきたい」(同)とする。
 さらにキャンペーン特典の改定も予定。体験者に提供していたクーポンは、「セルプルーフ」製品の購入にしか使えなかったが、7 月より全製品に使えるようにする(カスタマー登録時に9300円以上の初回注文で2200円の値引き)。
 写真撮影等に応じた体験者が50人以上で、キャンペーン参加者(1〜5名の組単位)に支払っていたボーナスは、条件を20人以上に引き下げる。 デモ活動のサポートを目的に、「セルプルーフ」3品のセットは通常価格(税込み1万9701円)の半額(同9900円)で参加者に提供する。
リピートで製品提供報酬率アップ、来年も
 また、デモを通じて獲得したカスタマーの定着を促すため、6月5日より人気製品のプレゼントを開始。初回購入翌月に1万1000円以上の注文で トゥースペースト、翌々月にも同額以上の注文でシャンプーを同梱する。
 ソーシャルマーケター(ビジネス会員)への報酬は、カスタマーの購入ボリュームを原資とするボーナスの支払い率を?月までの期間限定でアップ。 初回ボリュームが原資の「カスタマーアクイジションボーナス」はキータイトルの「ブロンズ」で通常15%の支払い率を18%に引き上げている。 リピートボリュームが原資の「カスタマーリオーダーボーナス」は通常10%のところ18%に引き上げ、「シルバー」「ゴールド」でも15%から20%に 引き上げているが、来年以降も引き上げ後の支払い率を継続する方針を固めた。