海外MLM短信 米FTC コロナで虚偽宣伝に警告

MLM6社警告 DSAが声明、会員企業の是正強調
 MLMの販売員が、新型コロナウイルス感染症の治療・予防に役立つと根拠なく製品を宣伝したり、MLMのビジネスで簡単に稼げるかのような 説明を行っているとして、米FTC(連邦取引委員会)は6月5日、MLM6社に警告書を送ったと発表した。FTCは4月24日にも 同様の措置をMLM10社に取っており、コロナ問題に便乗した宣伝・説明への警告は計16社となった。
 販売員によるソーシャルメディア、動画共有サイトへの投稿の中に、FTC法に反する虚偽宣伝、説明があるとして、投稿の削除等を求めたもの。
 警告を受けた6社は@イサジェニクス・インターナショナルAザ・ジュース・プラス・カンパニーBヤンジェビティ・インターナショナル CVivriUSADプレクサス・ワールドワイドEメラルーカ。@Aは製品と報酬の両方に関する根拠に基づかない宣伝、説明を確認。 BCDは製品、Eは報酬に関して確認した。 
 確認された投稿では「シェイク(製品)が免疫力を500%アップさせる」「免疫力ヘルスパックで体からCovid19を排除できる」 「(景気刺激用の)小切手をさらに4100ドル分もらえればライフスタイルが変わる? 私の会社がそれを提供している」 「この収入は永遠になくならない」といった主張が行われていた。
 米DSA(ダイレクトセリング協会)は同5日、前回および今回のいずれも協会の会員企業が警告対象に含まれたことから、声明を公表。 協会の倫理綱領に基づき、企業や販売員によって行われた誤解を招く宣伝や不公正な説明を正していくとした。 倫理綱領を守らない会員は協会への加盟を続けられないと強調。非加盟のDS企業には会員となって倫理綱領を守るように働きかけているとした。