アリックス、ゼンノアがニューエイジ傘下に

モリンダとMLMグループ形成へ20年総売上は5億ドル超計画

▲ニューエイジ傘下のモリンダと、今回買収したアリックス、
   ゼンノアなど複数のMLMでグループを形成
   (写真は米アリックスの買収告知動画より)
 米MLM大手のモリンダ・ホールディングス(以下モリンダ、米ユタ州)を傘下とするニュー・エイジ・ビバレッジ (以下ニューエイジ、米コロラド州、ブレント・ウィリスCEO)は7月20日、MLMのアリックスインターナショナル (以下アリックス、米ユタ州、フレッド・クーパーCEO)を買収する契約を締結したことを発表した。同契約にともない同業のゼンノア (米ユタ州、ジョン・ワズワースCEO)もニューエイジの傘下に入る。スケールメリットの獲得やオムニチャネル戦略の強化、製品ラインナップの増強を図り、 買収後のグループ全体の2020年度売上は5億ドル超を見込む。モリンダ、アリックス、ゼンノアの3社の日本売上の合計は、 2019年度実績で推定150億円台(卸ベース)。
取引額は190億円 ア社傘下3社も吸収
 買収は三角合併方式で行われ、特別会社としてArielMergerSubを設置。特別会社とアリックスが合併した後、ニューエイジの完全子会社となる。 新会社のCEOにはニューエイジのウィリスCEOが就任する。取引は第3四半期(20年7〜9月)中の完了を予定する。
 買収にともない、アリックス側には現金2500万ドル(約26.7億円)、ニューエイジ株式1800万株が受け渡されるほか、 買収契約の締結後にニューエイジからCB(転換社債型新株予約権付社債)の発行を受ける。CB発行は2回に分けて行われ、 1回目が締結6カ月後に1000万ドル分、2回目が同24カ月後に1億4125万ドル分。いずれも2年満期で利息はつかない。
 なお、1.5〜1.6ドル台を推移していたニューエイジ株式は、7月20日の買収発表後、同24日時点で2.2ドル台に上昇した。 株式を除いた、現金、CBの取引総額は円換算で約190億円
(続きは2020年8月13日号参照)