ニューエイジ傘下・3社の今後は

現行の品揃え、報酬プランを維持 イベント、報奨旅行は合同開催も

 モリンダを傘下とするニューエイジがアリックス、ゼンノアの買収を決めたことで、MLM3社が同一資本の下で事業を展開していくことになった。 発表等によれば、3社とも既存の事業体制を維持する一方、一部のリソースや機能は共有。コストダウン等のスケールメリットにつなげるという。 また、日本では推定総売上150億円台(19年度実績、卸ベース) の新勢力が誕生した格好。国内市場に及ぼすインパクトも無視できない。
 アリックスは、買収にともなう会員向けのFAQで、同社の社名や製品ラインナップ、報酬プログラムに変更を予定しない旨を説明。 「アリックス・トラベル(割安のホテル予約・宿泊)」、「ダイヤモンド・プログラム(割安のジュエリー購入)」などの独自会員向けサービスにも変更はない。 また、日本を含む各国法人のゼネラルマネージャーの異動も予定しないとする。 日本法人のアリックスジャパン(東京都港区、宮城邦夫ゼネラルマネージャー)からも、これら方針が国内会員に告知された。
 一方、今後の新たな取り組みは、親会社となるニューエイジとMLM事業に関わるリソース、資産、設備を共有したり、 同一傘下に入る他のMLMとの間でイベント、インセンティブ旅行を合同開催する可能性を紹介。共有の一例として他社製品の購入などを構想する。
 ゼンノア日本法人のゼンノアジャパン(東京都港区、土門大幸会長)は、アリックス傘下で買収対象となったリム、マヴィー、シャネンを含む計6社が 「横並びで同じグループとなった」(土門会長)と説明。その上で、ゼンノアの製品、報酬プログラムは「現行のものが維持される」(同)とともに、 「(6社で)共有できるバックオフィスやサービスは、共有していく方向」(同)とした。
(続きは2020年8月13日号参照)