将来の経営統合を視野、追加買収も ニューエイジ傘下・3社代表が合同会見

現時点の統合は否定、独立運営維持日本担当社長に ゼンノア ワズワース氏

 米ニューエイジ(旧ニューエイジ・ビバレッジ、米コロラド州、ブレント・ウィリスCEO)による買収が発表されたアリックス (米ユタ州、フレッド・クーパーCEO)およびゼンノア(米ユタ州、ジョン・ワズワースCEO)と、18年末に傘下入りしていたモリンダ(米ユタ州)の
▲米ニューエイジの傘下となるMLM3社の日本法人代表が、
   合同会見で将来的な経営統合の可能性を示唆
   (写真の右からモリンダの長濱創社長、黄木信会長、
   アリックスの宮城邦夫GM、モニター内がリモート参加の
   ゼンノア・土門大幸会長、
  写真がリモート参加のゼンノア・ジョセフワズワース社長)
3社は8月6日、日本法人の代表計5人による業界紙・誌向けの合同会見をオンラインで開催した。 ここで、新体制の人事や経営合理化等のメリットとともに、3社が将来的な経営統合を視野に入れていることを説明。ニューエイジによって近日中に 新たな買収が行われる可能性にも触れた(8月13日号3面に買収関連記事)。
 アリックスとゼンノアの2社のニューエイジグループ入りは、第3四半期(7〜9月)中の完了を計画。会見では、傘下入り後の体制について、 現アリックス社長のマーク・ウィルソン氏がグループプレジデントに就任するとともに、ゼンノア共同創業者で現ゼンノアジャパン社長の ジョセフ・ワズワース氏が日本・北アジア担当エリアプレジデントに就任する人事が明らかにされた。アリックスのクーパーCEOは、 既報の通りニューエイジ取締役に就任する。
 傘下入りで見込まれるメリットは一部管理業務の統合による合理化、サービス・施設の共有、イベントの共催をあげ、 生産性向上の可能性を検証するとした。他社の製品開発ノウハウやサポート機能、各種サービス・特典、ショールームやサロン等の施設を活用できる 可能性にも触れた。
 これらに加えて、アリックスは、懸案としてきた中国進出の実現を説明。ニューエイジは以前から、eコマースによる直販方式でノニジュースを はじめとする各種モリンダ製品を販売している。ゼンノアも、アジアを中心に?数カ国に展開するニューエイジの一員となることで、 計画中だったアジア市場への拡大が容易になるとした。
(続きは2020年8月27日号参照)