好調子の背景は、コロナ下のヒット製品 MLMマーケットリポート

MLMマーケットリポート アトコントロール シナジー ライフバンテージ
   新型コロナウイルスの問題一色だった今年度上半期。各社の業績は、コロナ下で需要を高めた除菌・殺菌関連アイテムや、 健康維持に役立つサプリメントの売れ行きで左右された側面も大きかった。その中でも、ニーズの高まりを上手くつかみ、 売上・新規登録アップを果たしたMLM3社の取り組みを紹介する。  

▲「Vブロックスプレー」に使われている
   ダチョウ抗体は、京都府立大の試験で
   ウイルスの不活性化作用を確認
アトコントロール ダチョウ抗体スプレーがヒット中累計2万本目前、売上・新規けん引
 ダチョウ抗体製品を主力とするアトコントロール(東京都品川区)で抗体スプレーの売れ行きが好調だ。発売から半年を経過した9月中旬時点の累計出荷数は 「2万本近く」(上市達矢代表)に到達している。
 ヒット中の製品は「Vブロックスプレー」(50_g、税抜き4800円、詰替タイプのみ)。スプレー等に入れ替えて噴霧することで、手指やマスク、 ドアノブ等の除菌に役立つ。3月下旬より出荷を始め、「2カ月で1万本」(上市代表)を売り上げた。家族等にも使ってもらおうと 「1人で100本、200本と注文されるケースも珍しくなかった」(同)という。
 会社売上にも大きく貢献。月次の売上は、発売した3月が前年同月比で33%増とし、4月は2.1倍を達成。5月は23%増で、 6月は前年を割り込んだもの7〜8月は各月とも2割増と再び好調をキープする。
 スプレーを求めて、月100人前後だった新規も増加。4月は「約300人」(同)と大幅に増やし、活動会員数が純増傾向に転換するきっかけを作った。 リピートには、都度購入で対応するほか、3本セットタイプを追加ポジションで定期購入できるようにした。 8〜9月は新規登録で1本をプレゼントする販促を展開する。
 製造は、親会社でもあるジールコスメティックス(大阪市)が担当。まず、医療従事者などエッセンシャルワーカーへ優先提供し、その後、同社も特別供給を 受けた。この時期、抗体の開発者で、京都府立大学長の塚本康浩教授がテレビ等のメディアで盛んに取り上げられたことも需要を後押ししたという。
(続きは2020年10月1日号参照)

シナジー 新エナジー飲料、販売目標上回る新規・売上の復調を後押し
▲従来品を刷新し、5月に発売した
   エナジードリンク「エネベイト」は、
   目標を20%上回る売上を達成
 コロナ問題で、上半期の新規登録にマイナスの影響を受けたシナジーワールドワイド・ジャパン(東京都品川区)。が、フィールドと連携して、 活動軸のオンラインシフトを急ピッチで進め、6月以降は再び増加トレンドに転じた。復調の背景には、エナジードリンク新製品の寄与が指摘できる。
 5月にエナジードリンクの「エネベイト」(30袋、税込み7900円)を投入。従来品の刷新版となり、ビタミンB群の充実、ゆず味の採用、 国内製造といったアップグレードを図った。
 発売のタイミングは、国の緊急事態宣言が全面解除された直後。この時期の投入には「不安もあった」(同社)が、「事前に試してもらった会員から評判が良く、 早く欲しいという意見を多くもらっていた」(同)ことから、発売を決めた。
 結果、想定以上の売れ行きとなり、9月中旬時点で売上目標に対して「120%の達成率」(同)に。もともと製品別売上トップ10に入っていた従来品に代わり、 ランキング入りした。
(続きは2020年10月1日号参照)

ライフバンテージ 善玉菌サプリ売上3割増に 健康維持¢i求、コロナ下のニーズと合致
▲3年前に発売した「プロバイオ」が、
  健康意識の高まりなどを受けて売上を高め、
  定期注文単価の向上にも貢献
 ライフバンテージジャパン(東京都目黒区)では、善玉菌サプリメントが急速に売上を高めている。3年前の発売時より、健康維持サポートの観点から訴求。 コロナ下で健康を保つことへの意識が一層高まったことを受け、需要を増やした。 同社は?年春、ウェイトマネジメント製品群をラインナップした「フィジーク」ライン を開始。この中の1アイテムとして、「プロバイオ」(?粒、税込み小売価格6739円)を投入した。
 特許技術で、プロバイオティクス(善玉菌)を生きたまま体内の必要とされる場所へ届けられることが特徴。 体内における善玉菌と悪玉菌のバランス管理といった観点から、その有用性を伝えてきた。主力サプリメント「ナーフ1」「ナーフ2」を セットにした無料配送コースも用意。スローペースながらファンを増やし「徐々に(売上が)伸びてきていた」(同社)という。
(続きは2020年10月1日号参照)