コロナ下のMLMイベント実施状況
▲緊急事態宣言の再発出と延長にともない、
2〜3月に予定していたイベントの再考を
余儀なくされるケースが生じている
(写真はイメージで本文とは関係ありません)
2〜3月に予定していたイベントの再考を
余儀なくされるケースが生じている
(写真はイメージで本文とは関係ありません)
コロナを理由としたオンライン開催は、昨年2月に続き2度目。前回は、開催日の1週間前に会場近くの横浜港で、 停泊中の大型クルーズ船から相次いで感染者が出たことが最終的な判断材料となっていた。 今回のオンライン転換は「昨年7月頃」に決定。当時の時点で「2021年の冬には感染規模の縮小が確約できない」と判断したことなどが理由という。
延期した13日のイベントは「3×3 バスケットボールトーナメント」。延期の期間は「無期限」としている。 同社の人気ブランド「XS(エクセス)」がスポンサードする3 人制バスケットの大会で、14年から19年まで毎年実施。1開催あたりの来場者が4000人を超えるなど好評を博してきた。
オンライン開催に切り替えた2日目は「ニュージェネレーションデー」で、35歳以下の会員が参加対象。昨年8月に初回を実施した新機軸のイベントとなり、 有望な若手とリーダークラスとのコラボレーション企画、歌手によるエンターテイメントなどを予定している。
イベントの延期は、グループ会社の「グロウリンク」についても決定。3年前に立ち上げたフィトンチッド発生機のMLMで、 大会の1カ月前の3月13日に同じ会場での開催を予定していた。延期にともなう新しい日程は9月12日を計画している。 延期を受けた措置は、非宣言対象地域等における会員主催ラリーの費用補助なども検討するという。
「オンラインスキンケアモニター」では、自宅に1カ月分のスキンケアセットが届き、専属の美容部員がオンラインでカウンセリングを行いながらアドバイスやレッスンを行う。 28日間で4回のレッスンを行い、正しいケアなどをレクチャーすることで、店舗に行かずにスキンケアのステップアップを行える。 多忙な女性や店舗への来店に不安を感じる女性など、多様な女性の声を汲み取り、施策に反映させた。同施策はまた、販売員への支援施策という側面もある。
同社の「デ・アイム」などでは、もともと「?日間のスキンケアモニター」が新規顧客へのアプローチとして重要な役割を果たしてきた。「オンラインスキケアモニター」も、 前出の自宅エステ「プレミアムエステ」と同様に、自宅でも店舗と同様に販売員とコミュニケーションを図りながらレッスンを行える新しいサービスとして提案するものだ。 同社では、オンラインによるカウンセリングを「対面でできないから、仕方なくオンラインで行う」とは捉えず、多様化する女性のライフスタイルに対応する施策と位置づけている。 従来の店頭でのカウンセリングは、女性はメークをしたまま受けることが多いが、洗顔の方法やファンデーションをゼロから塗るといったカウンセリングやレッスンを、 人目を気にせず日常と同じ条件で行うことができるため、より納得度の高い内容になると訴求している。
同サービスでは、?日間4週間をかけて、化粧品の基礎知識や正しい使い方、トラブル別のお手入れ方法、自分でできるマッサージなどをレクチャーし、 顧客に新しい「発見」を提供する。自宅に届くスキンケアモニターセット(税別3000円)は、基幹スキンケアブランド「ルクエ」のスタートアップキット (Wクレンジングフォーム、Wクレンジングクリーム、コンク、ローション1、ミルク、クリーム、通常価格税別8800円)に、お手入れ用コットン、泡立てネット、 美活ブック(ガイドブック)、さらにサンプルとしてマッサージングパック(10回分)とファンデーション(28回分)が含まれる。28日間という日数は、 新陳代謝によって肌が生まれ変わるターンオーバーの期間であり、これに合わせてスキンケアの正しい知識を習得し、技術を身につけることで、 「変化を発見できる28日間」と位置づけて提案していく。
(続きは2021年2月11日号参照)