三基商事 「プルーンエキストラクト」が宇宙へ

=JAXA認証の宇宙日本食として=星出宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションで
 ミキプルーンを主力商品とする三基商事(本社・大阪市北区、門田淳社長)はこのほど、宇宙航空研究開発機構(=JAXA)認証の宇宙日本食「プルーンエキストラクト」が、 星出彰彦宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する際に提供されると発表した。2月?日にJAXAから公表された。
 同プロジェクトは、星出宇宙飛行士のISS長期滞在ミッションの一環。星出宇宙飛行士は、2021年春ごろに米国フロリダ州のケネディ宇宙センターから 打ち上げ予定の米国スペースX社の民間宇宙船「クルードラゴン宇宙船」運用2号機へ搭乗し、ISSに向かう。日本人のISS船長は、若田光一宇宙飛行士に次いで2人目で、 滞在期間は約半年間を予定している。
▲真空包装パッケージされた
   「プルーンエキストラクト」
 宇宙日本食「プルーンエキストラクト」は、内容物は地球上で販売しているものと同じだが、宇宙日本食認証基準を満たす専用のパッケージに真空包装されており、 宇宙空間でも安心・安全に地球の味を楽しめる工夫を凝らしている。現在ISS滞在中の野口聡一宇宙飛行士のミッション携行品としても使用されている。
 プルーンはビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養成分を多く含んでおり、紀元前から栽培されている。「プルーンエキストラクト」は、 2013年にJAXAから宇宙日本食として認証された。宇宙食には、宇宙飛行士の健康を維持するための栄養が確保されていることに加え、高度な衛生性、 調理設備が限られた除隊でも美味しく食べられる、微小重力環境でも飛び散らない食品や容器の工夫、長期保存など厳しい条件が求められるという。
 宇宙日本食「プルーンエキストラクト」は、?グラム×2本で、賞味期限は製造後2年。宇宙日本食認証基準を満たす専用パッケージに真空包装し、そのまま食すことができる。
 三基商事では、人にとって過酷な環境である宇宙において、長い歴史の中で地球上の人々の食生活を支えてきたプルーンが、宇宙でも人の健康に役立つことを願っているとしている。