2020年のSC信用供与額

20年は2.8%減、8年間で初のマイナスワーストは5月の26%減、契約数も26%減


 日本クレジット協会(東京都中央区)が2月26日までにまとめた、2020年(1〜12月)のショッピングクレジット (以下SC、個別信用購入あっせん、提携ローン含む)の信用供与額は前年比マイナスとなった。13年以降の8年間で、信用供与額が前年を下回るのは初めて。 月次ベースでは5月の減少幅がもっとも大きく、契約件数も二ケタのマイナスとした。
 主要クレジット会社16社(信販会社、流通系・メーカー系クレジット会社)を対象にまとめたもの(19年3月までは17社)。
 20年のSCの信用供与額は7兆3838億1100万円で、前年比は2.8%減。同額の3分の2を占めた自動車販売分(4兆9204億1600万円)は1.5%減だった。
 支払い期間別の金額と増減は、2カ月を超える支払いの場合が6兆3616億7900万円で、前年比が1.8%減。 支払い期間が2カ月以下の場合(1回払い除く)は1兆221億3200万円で、8.6%減だった。20年12月末時点の信用供与残高(消費者が未返済の残高)は 16兆2870億1100万円で、4.2%増。
 月次の前年同月比は、2〜9月の各月で連続してマイナスとなり、25.9%減となった5月(信用供与額4488億8600万円)の減少幅がもっとも大きかった。
(続きは2021年3月11日号参照)