農園投資「アセアン」社 国センADRが社名公表

昨年、首謀者が出資法容疑で起訴
 オーナー商法の被害者が既払い金の返還を求めたトラブル「コーヒー農園の出資の解約に関する紛争」について、国民生活センターは3月18日、 ADR(裁判外紛争処理手続)の手続きに応じなかった@「アセアンファーム合同会社」(所在地・東京都中央区銀座、旧社名ASEANパートナーズ、比嘉勝代表社員)と A「アセアンホールディングス株式会社」(同、旧社名インターナショナルトレーディング、比嘉勝代表取締役)を公表した。2社の代表だった人物は昨年11月、 別のオーナー商法で資金をだまし取った詐欺容疑で岩手県警が逮捕。その後、盛岡地検から出資法違反で起訴されている。
 ADR申請人は19年1月、@から電話で「年金生活者を助けるための安全な投資を勧めている」と勧誘されるなどして、現金で100万円を支払った。 配当名目で1万円の入金があったことから、9月までに計1000万円を支払った。
 その後、@から「1000万円預けるとラオスにあるコーヒーの木のオーナーになれる。銀行と同じように国に保証される」と言われ、 これまでに署名した契約書と引き換えに200万円の預かり証と1000万円の共同オーナー賃貸借兼業務委託契約書を受け取った。さらに300万円を出資した後、 娘から心配されて20年1月に消センに相談した。
(続きは2021年3月25日号参照)