海外MLM短信 20年の米DS市場

14%増、初の4百億ドル超兼業90万人増、愛用2割増
 米ダイレクトセリング協会(DSA、ワシントンDC、ジョセフ・N・マリアーノ理事長)が5月26日までにまとめた、 2020年(1〜12月)における小売ベースの米国のダイレクトセリング市場規模は前年比13.9%増の約401億ドル(約4兆2650億円、グラフ参照)だった。 同市場規模が400億ドルを超えるのは初めて。ビジネス活動を行っている販売員と、製品の購入・消費のみを行う所謂愛用会員の合計人数は約4930万人。 前年の約4370万人から12.8%増とし、同じく過去最高を記録した。
 18年より算出方法を見直した販売員数は、報酬を得た「ダイレクト・セラー」が約770万人となり、前年より13.2%増とした。人数ベースは約90万人増。
 販売員のうち、ビジネス活動に費やす時間が週30時間未満である兼業タイプのパートタイム≠ヘ約680万人で、「ダイレクト・セラー」の88%を占めた。 前年比は15.3%増。

 これに対して、週30時間以上をビジネス活動に費やす専業タイプのフルタイム≠ヘ約90万人。人数は前年と変わらず、増加した販売員のほとんどが兼業タイプだった。
 一方、愛用会員数は、ビジネス活動の資格をもつが製品の購入・消費のみを行っている「ディスカウント・バイヤー」が約90万人、 活動資格のない愛用会員として購入・消費する「プリファード・カスタマー(販売員の小売り活動を通じて製品を購入する未登録のユーザーを含まない)」が 約3260万人だった。前年比は「ディスカウント・バイヤー」が6.2%減、「プリファード・カスタマー」が19.4%増。
(続きは2021年6月3日号参照)