国センのADR処理概要より

和解不成立の3事業者公表 FXの儲け話、トイレ改修、学習塾

 ADR(裁判外紛争処理手続)による消費者トラブルの和解仲介・仲裁を行っている国民生活センターは9月16日、2021年度第2回分の処理結果概要で、 和解に至らなかった3事案の事業者計3社を公表した。各事案はFXの儲け話、トイレ詰まりの改修、学習塾の解約・返金トラブル。 3事案とも事業者側が仲介手続きの期日への出席や答弁書の提出を拒んだ。

【FXトレードシステムに関する紛争(8)】

 20年9月、登録するとポイントがもらえるという、投資支援を謳うSNSアカウントに登録したところ、 「合同会社異類無礙(いるいむげ)」(大阪市)が表示され、体験版コンテンツの利用後、 事業者より正規版モニターを限定募集するというメールが届き、電話番号等を入力して申し込んだ。
 その後、事業者からの電話で、1カ月10万円の使用料で週に20万円の収入が入るFXコンテンツを説明され、10万円を支払った後、解約を要請。 事業者は当初、7万円を返金する和解案を回答したが、その後は「担当者が不在。折り返し電話させる」などと説明、期日出席要請に応じなかった。

【出張配管洗浄サービスの料金に関する紛争(10)(11)】

(続きは2021年9月23日号参照)