ライフバンテージジャパン 塩川 英一 社長 トップインタビュー 

オンラインの勧誘、ミーティングが定着 社内はフルリモート化「運営可能と実証」

 前回(10月7日号3面)に続き、ライフバンテージジャパン(東京都目黒区)の塩川英一社長に、前期(=21年6月期)の状況や取り組みなどを聞いた。
(インタビューはZOOMで9月9日実施)
▲ライフバンテージジャパン 塩川英一社長

オンライン登録用キットを事前送付

  ―――前期のリクルート状況について。感染対策優先の活動をフィールドに呼び掛ける中で、オンライン勧誘が広がりを見せた。
 「ほとんどの会員がZOOMやSkypeによるスポンサリングを始め、徐々にスキルを高めていった。 会員の間で、距離を問題としないコミュニケーションやフォローの態勢が確立された」

  ―――具体事例があれば伺いたい。
 「コロナとなる前からオンラインミーティングに取り組んでいたグループがあり、そこはこの1年で特に伸びた。関西を拠点に活動していたところ、 地域格差がなくなり、全国に会員を広げた。現在、そのグループのリーダーのランクはプロ8だが、今期(=?年6月期)中にプロ9に昇格するだろう」

  ―――直接対面しないオンライン勧誘では、契約締結前の概要書面交付をどのように行っているか。
 「概要書面を含むオンライン登録キットが用意されており、それを事前にお送りして、届いたらZOOM等で内容を説明している。 届いた書面を見て『やっぱりイヤだな』と思えば、その方はZOOMに接続しない。したがって、勧誘を受けることに対する本人の承諾という点では、 ある意味、オンラインのほうが明瞭だと思う」

 
「ZOOM開催のほうが好評」

―――従来型の対面勧誘で伸びた事例は。
 「ほとんど会員のいなかった大分で、2年ほど前に活動を始めたリーダーが、今年春にプロ8に昇格した。 本人の頑張りは当然として、地域の感染が比較的抑えられ、人と会いやすかったことも伸びた理由のようだ。 ただ、全国的に感染が増える中で、最近はなるべく対面を控えていると聞いている」

  ―――コロナ禍を受けたフィールドの支援策は。
 「コミッションの支払日を前倒しした。支払いが月曜だった週払い分は前週の金曜に、毎月25日だった月払い分は15日とした。 期間限定で始めたが(米国)本社に働きかけ、このほど恒久化が決まった」

  ―――会社主催のミーティング等もオンラインに移行した。
 「『トップリーダー会議(※1)』と『プレミアトレーニング(※2)』の2つは、ZOOMで開催するようになってからのほうが好評。 移動が必要ないのでスケジュールを調整しやすく、スライドなどの資料も見やすい。
 リアルでやっていた時は、会場を借りる手間などもあって定期的な開催が難しく、『トップリーダー会議』で年3〜4回程度だった。 オンラインとなった今は、どちらも月1回実施している。
 『(リーダー研修の)インフルエンサーキャンプ』、『(プロ3ランク対象トレーニングの)プロ3カンファレンス』は今後も当面、オンラインで続けていく。 来年7月のコンベンションはリアルとのハイブリッド開催とする予定。会場に来場できる人数は限定する」

 
オンライン前提の考え方、現場に助言

―――リアルで集まっていた時に比べて、オンライン参加者のその後の昇格状況等に変化はあるか。
 「比較は難しい。ただ、リアルかオンラインかを問わず、参加しなかった人たちよりは参加した人たちのほうが、後々、ランクアップしていく比率が圧倒的に高い
(続きは2021年10月14日号参照)