日本トリム 代謝酵素の発現抑制

電解水素水が柿の黒変抑制

 整水器大手で電解水素水の農業利用に取り組む日本トリム(本社・大阪市北区、森澤紳勝社長)は9月27日、 電解水素水が柿の果皮の黒変を抑制する効果を確認したと発表した。パーシモン研究所(代表=板村裕之島根大学名誉教授)との共同研究結果として、 9月20日〜26日の第7回カキ国際シンポジウムで報告されたもの。国際園芸学会の学会誌にも掲載予定としている。
 試験は神戸市内の農園で行われ、太秋≠ニいう品種の幼木3本の潅水に電解水素水を利用。通常の地下水を使用した場合との有意差を比較した結果、 黒変は約5分の1まで低減。抑制のメカニズムも、黒変に関わるホスホリパーゼ等の代謝酵素の発現量が抑えられるためと分かった。
(続きは2021年10月14日号参照)