シナジーワールドワイド・ジャパン トップインタビュー

2ケタ成長、今期も「確実に達成」へ 在庫不足、注文分散で影響回避

 シナジーワールドワイド・ジャパン(東京都品川区)の業績が好調だ。売上高が前期比13%増の28億8000万円(本紙推定、卸べ―ス)となった昨年に対して、 今年は上半期時点で40%増を達成。複数の人気製品が長期の在庫不足を生じるという、 コロナ禍を背景としたイレギュラーな事態も他製品への注文分散などにより乗り切りつつある。好調の要因や今後の見通しをベン・S・マガレイ社長に聞いた。  (インタビューは書面形式で実施)
▲シナジーワールドワイド・ジャパン
   ベン・S・マガレイ社長
 

上半期は40%増収 昨年後半の成長持続

―――20年12月期の売上高は前期比13.4%増だった。増収の要因や背景、期中の新規登録状況について伺いたい。
 「コロナ禍により3月〜4月は苦戦したが、その後、オンラインを通じたリクルーティングなどの形で、環境の変化への対応が順調に進んだ。  増収の要因には、オートシップを強化するためのパック製品の追加導入、報償旅行に代わるプロモーションの実施、 リモートでの活動をサポートするビデオやカタログ等の各種販促資材の展開、新製品の導入があげられる。新規の詳細な数字は控えるが、売上に沿う形で順調に伸びた」

  ―――21年12月期は、上半期(1〜6月)の売上高が前年同期比40.4%増だった。増収の要因や、奏功したプロモーションは。
 「昨年の上半期は、コロナ禍により業績が落ちていた経緯がある。それに加えて、昨年後半の成長が続いていることで、 今年の上半期の成長が大きくなっていると考えている。また、昨年後半にスタートしたタイトルアップ・維持を目的とするプロモーションが継続して奏功している」

 
新スキンケア、既存ラインの「数倍の注文」

―――下半期(7〜12月)の売上高の見通しは。
 「昨年の後半の伸びが大きかったので、今年の前半のような大きな伸びは考えていない。2桁成長を確実に達成することが重要だと考えている。 プロモーションは引き続き行っているが、10月から報償旅行に代わるプロモーションを追加で実施する」

  ―――今年に入って、製品の売れ行きに変化は。
 「売上上位の製品に大きな変化はみられない。昨年5月末、『(エナジードリンクの)ソルスティックエナジー』の後継製品として発売した『エネベイト』は順調に推移し、 引き続きトップ5に継続的に入る製品となっている」

  ―――8月に発売した新スキンケアライン「ラマーラ」の売れ行きは。
 「大変な好評。発売後、数日の内に『(既存スキンケアラインの)トゥルールム』の平均月販個数の数倍に及ぶ注文をいただいた。  そのため在庫不足に陥り、一時的に販売を休止した。パック品については現在(=10月中旬時点)でも販売を休止しており、お客様にはご迷惑をおかけしている。 現在急ピッチで在庫の回復を急いでおり、準備が整い次第ご案内していく」

 
サプライチェーン「非常に困難な年」

―――コロナ禍にともなう納入遅延、在庫不足などで、注文の受付を制限したり、一時停止した製品はあるか。

(続きは2021年11月11日号参照)