日本アムウェイの会員を再逮捕、特商法違反容疑で 京都府警

マッチングアプリで目的告げず 同様の手口で別の女性も勧誘

 日本アムウェイ(以下ア社、本社・東京都渋谷区、ピーター・ストライダム社長)の会員2人が勧誘目的を告げずに公衆の出入りする場所以外の場所で ア社への入会を勧誘したとして、11月11日に特定商取引法違反の容疑で逮捕していた京都府警は12月2日、2人が過去に同様の違法な勧誘を行っていたとして再逮捕した。 ア社は再逮捕の報道を受け、うち1人を強制解約したことを明らかにするとともに、府警の捜査へ引き続き協力していく方針を示した。
 再逮捕されたのは京都府教育庁指導部主事の森口卓也容疑者(26歳)と自称自営業の岡田真理容疑者(38歳)。12月2日は1度目の逮捕容疑の拘留満期日にあたり、 京都地検は2名を処分保留で同日に釈放。その直後、府警によって再逮捕された。再逮捕容疑の拘留満期日までに起訴される可能性がある模様。
 11月の1度目の逮捕と再逮捕の両容疑とも、特定負担をともなう連鎖販売取引の契約締結を勧誘する目的を告げずに公衆の出入りする場所以外の場所で勧誘することを禁じた、 特商法第34条4項違反が適用された。同違反は3年以下の懲役または300万円以下の罰金の対象(併科あり)。
 いずれの容疑においても、森口容疑者がマッチングアプリで知り合った女性をダーツの催し物に誘い、 ダーツの会場で森口容疑者の知人として現れた岡田容疑者が女性にエステの体験を提案。後日、会いに来た女性にエステを施術した後、 岡田容疑者がア社の化粧品の購入とア社への連鎖販売登録の契約締結を勧誘していた。
 1度目の逮捕容疑で勧誘された女性は、今年3月下旬に森口容疑者から京都市内で食事に誘われ、食事の際にダーツを持ち掛けられていた。 その翌日に岡田容疑者の勧誘を受け、購入および登録の契約を締結。翌日、府警の「悪質商法110番」に電話で相談していた。
 一方、再逮捕は昨年3月の勧誘行為に容疑がかけられたもの。京都府警の生活保安課によれば、こちらの女性は同月7日にダーツへ誘われ、 13日に岡田容疑者からエステを受けた際、「会員になったら安く商品を買える」「あなたも会員を増やしてくれたらボーナスもある」などと勧誘を受けた。 生活保安課によれば、勧誘を受けた女性は「怖くなり、(契約を結ばずに)その場から逃げ出した」という。
(続きは2021年12月16日号参照)