消費者庁の「消費者意識基本調査」より

SNS利用アンケート 60歳代の56%が利用、

70歳代も3割近く目的上位は「情報収集」「交流」「商品購入

 消費者庁が昨年11月に実施し、6月7日までにまとめた2021年度版の「消費者意識基本調査」におけるSNSの利用状況に関するアンケートによると、 60歳代の過半数がSNSを利用し、70歳代でも3割近くに達するなど、高齢者にSNSの利用が広まっている実態が浮かび上がった。 利用する目的の上位には、情報収集や友人・知人との交流、商品購入、観光などが入った。
60歳代の14%が「1日1時間以上」

 調査は同庁が毎年行っているもので、21年度は前年度に続いて一般社団法人新情報センターへ委託。21年11月8日〜23日に、 層化2段無作為抽出で選ばれた全国の1万人(15歳以上)に調査票を郵送し、郵送およびWEBで回答を得た。有効回収数は5493人(回答率54.9%)。 男女比は男性45.7%、女性54.3%。年代構成比は
15〜19歳=4.4%、
20歳代=8.7%、
30歳代=11.5%、
40歳代=16.1%、
50歳代=17.6%、
60歳代=17.6%、
70歳代=17.5%、
80歳以上=6.6%。
 調査の中で聞いた、SNS利用状況のアンケート結果によると、SNSの利用率は全年代の平均で67.8%(グラフ参照)。 1日の利用時間でもっと多かった回答は「1時間〜3時間未満」の23.4%で、これに「10分〜1時間未満」の20.6%、「3時間以上」の10.5%が続いた。
 年代別では、15〜19歳と20〜30歳代の利用率が9割以上と高く、40〜50歳代も8割以上が利用。
 これに対して、60歳代の利用率は55.8%で、全年代の平均を12.0ポイント下回ったものの、過半数がSNSを利用していた。

(続きは2022年6月16日号参照)