訪販協「消費者志向優良活動」、2回目の表彰

丸八真綿販売、アルソア慧央グループの取組


 会員の優良事業活動を表彰している日本訪問販売協会(東京都新宿区、竹永美紀会長)は3月14日、2回目の表彰を実施した。対象は丸八真綿販売(横浜市港北区、日野原和夫社長)の寝具リサイクルと、アルソア慧央グループ(山梨県北杜市、滝口玲子社長)の消費者苦情対応に関する取り組み。環境問題への貢献や訪問販売の特長を活かしたサービス性、一定のレベルを上回る苦情対応などが評価された。次回の表彰は25年度を予定している。
 表彰制度は「ダイレクトセリング消費者志向優良活動表彰」。独自の販売員教育や苦情対応、消費者啓発、消費者・社会の要望を踏まえた改善、適切な消費者取引の促進活動などを表彰する目的で、20年に始まった。22年1月の第1回は、日本シャクリーの無条件返品制度等とダスキンの学校教育支援事業が表彰を受けた。
▲丸八真綿販売とアルソア慧央グループの
          取り組みを表彰(右から3人目が丸八真綿販売・
           日野原和夫社長、5人目が竹永美紀会長、
          7人目がアルソア慧央グループ・滝口玲子社長)
 自薦もしくは他薦された取り組みの候補を、外部有識者を含む選考会で審査。有識者は一橋大学名誉教授の松本恒雄氏、全国消費生活相談員協会理事長の増田悦子氏、NACS消費生活研究所研究員の釘宮悦子氏、消費生活専門相談員の岡田ヒロミ氏の4人。昨年11月の選考会で、今回の2社の取り組みが優良事業と評価され、1月の理事会で決定した。
 丸八真綿販売の寝具リサイクルは、グループ内での一貫した取り組みが特徴。訪問販売を通じて顧客から回収した不要の羽毛布団の中身を、グループ企業が運営するリサイクル工場で洗浄。新しい生地に充填し、再加工した羽毛布団をホテルや同社社員を中心に販売する。22年度は不要布団約11万7000枚を受け入れた。

(続きは2024年4月4日号参照)