2021年度のPIO―NET相談件数
訪 販…再び増加、ワースト3は「電気」「屋根」「修理」
マルチ…過去?年で最少、「内職・副業」「化粧品」二ケタ増
国民生活センター
が8月9日までにま
とめた、「PIO―
NET(全国消費生
活情報ネットワーク
・システム)」にお
ける2021年度の
消費生活相談情報の
集計データ(22年5
月末までの入力分、
苦情のみ、グラフ参
照)によると、相談
件数は「訪問販売」
が再び増加した一
方、「マルチ取引」
は過去20年で最少と
なった。トラブルが
目立った商品・役務
は訪販が電気や屋根
工事、修理サービス、
マルチは副業系と化
粧品。年齢は例年同
様、訪販が高齢者、
マルチで若者に集中
する傾向が見られ
た。販売購入形態別の 相談件数は「訪問販 売」が前年度比2. 5%増の7万787 7件。前年度は過去 10年で最少を記録し ていたが、再び増や した。なお、21度以 前に受け付けた相談 が6月以降にPIO ―NETへ入力され るタイムラグが存在 するため、最終的な 件数はこれより増加 する見通し。
「訪問販売」に含
まれるアポイントメ
ントセールス、SF
商法、キャッチセー
ルスを除いた「家庭
訪販」としての件数
は5万1941件
で、前年度比は4.
9%増だった。構成比ベースで見 た「家庭訪販」の商 品・役務上位5品目 (表1参照)は、@ 電気A屋根工事B修 理サービスC新聞D インターネット接続 回線。「家庭訪販」 にアポセールス等の 業態を含んだ「訪問 販売」基準の上位5 商品・役務の件数 (8月18日時点)は、 @〜Bの上位3品目 が前年度より増やし た。特にBは、「家 庭訪販」基準では3 位だったが「訪問販 売」基準では前年度 に続いて1 位だっ た。
@は16年に小売り が自由化された以降 から件数を増やし、 2年連続のワース ト。ABは、国セン の相談情報部によれ ば、格安料金の広告 をみて依頼したトイ レ修理で数十万円を 請求されたケース や、災害後の消費者 宅を訪れて保険金 を使えば自己負担な く修理できる≠ニ持 ち掛ける手口などが 目立ったという。
(続きは2022年8月25日号参照)
