東京都 害虫駆除の訪販2社、業務停止12カ月

「卵ある」とウソ、深夜に現金引出し指示


 ゴキブリの卵があると嘘をついたり、支払いのため深夜に預貯金を引き出させたなどとして、東京都は3月28日、特定商取引法違反で@「株式会社ORBITAL PERIOD」(登記上の所在地・東京都豊島区)A「株式会社サービス」(所在地・東京都台東区)の2社に12カ月の業務停止命令と指示を行った。昨年1月より@の代表取締役を務めていた「吉川孝子」には業務禁止を命じた。Aの代表取締役も昨年6月より務めていた。
 認定した違反行為は、事業者名不明示、不実告知、迷惑勧誘、預貯金を引き出させるための迷惑勧誘、書面不備、迷惑解除妨害、債務履行拒否。
 24年度に都内で268件の相談が寄せられていた(3月10日時点)。22年度〜23年度はゼロ件だった。相談者の平均年齢は約26歳。平均契約額は約14万6000円で、最高額は約34万7000円だった。
 都によれば、Aの売上高は約1億4600万円(事業者報告)。
 @は、「害虫110番」と称するWEBサイトを見た消費者から電話、SNSで連絡を受けて作業者を派遣。消費者宅で害虫駆除等の契約を結んでいた。
 Aは、24年6月に商号を@と同一の名称に変更し、同様の役務の訪販を行っていた。なお、Aは同年8月に商号を現名称に変更したという。  

(続きは2025年4月10日号参照)