2024年の「特定商取引等事犯」検挙状況

訪問販売の検挙増加、7割が点検商法
トクリュウ関与も、「治安対策上の脅威」


 警察庁が3月末までにまとめた2024年(1~12月)の生活経済事犯検挙状況によると、特定商取引法違反で検挙した「特定商取引等事犯(関連の詐欺、恐喝等含む)」は、訪問販売の検挙事件数を増やし、このうち7割超が所謂「点検商法」がらみだった。一部の事件はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の関与が認められると説明。「治安対策上の脅威」と見做し、取り締まりの更なる強化に触れている。
 24年の検挙事件数は113件で、前年比は5件の増加。過去10年間で3番目に少なかった(最少は22年の106件、2番目は23年の108件)。
 特商法の7取引類型毎の検挙数は訪問販売の92件が最多。前年比で7件の増加となり、事件数全体の81.4%を占めた。  

(続きは2025年4月17日号参照)