トップインタビュー 日本トリム 田原 周夫 社長 ㊦
整水器の認知度「高めていく」
メディカルカンパニーのPR強化

営業力高い社員
職域販売にシフト
「コロナで落ちていた売上が、コロナ明けにともない徐々に回復してきた。今は、完全に戻ったと思う。何か特に新しいことを行ったという訳ではない」
――取付・紹介販売の「HS事業部」の今期は微減となっている(※2)。
「『DS事業部』の人員を増やそうとしている中で、『HS事業部』の中でも営業力の高い社員を『DS事業部』のほうにシフトしている。その分、『HS事業部』のボリュームが減っている。しかし、営業力の強化に取り組むことで、『HS事業部』の一人あたりの生産性は上がっている。今はそれでいいと考えている」
――コロナ以降、WEB通販に力を入れているが、前期と今期の「WEB販売」は減収となっている(※3)。
「費用対効果を測りながらボリュームを作りにいっている。今期は、次のステージに行くために(WEBマーケティングの)委託業者を変えてみたのだが、うまく機能せずに多少、効率が落ちた。今は体制を戻して、引き続き取り組みを進めており、見通しは明るいと考えている」
整水器の検索数
「まだ少ない」
「検索キーワード広告(リスティング広告)を購入している。例えば『整水器』『浄水器』『安全な水』『胃腸』『PFAS』などになる。検索からランディングページにたどり着いて、資料請求をいただいたお客様に、販売チームから架電するなどしている」
――成約率は。
「20%くらい」
――「WEB販売」で力を入れている施策は。
「『整水器』の検索数を増やすこと。『浄水器』『PFAS』などの検索でも広告が表示されるが、『整水器』で検索された広告のほうが購入率などは良い。しかし、現状の検索数はまだまだ少ない。増やすためには、整水器の認知度を高めていく必要がある」
――認知向上のための取り組みは。
「コーポレートブランディングの面で言うと、当社がグローバルメディカルカンパニーを目指していることのPRを進めている。その一つとして、電解水素水を医療に応用した『電解水透析』事業の情報発信に力を入れている」