「地域密着」と「次世代取込み」を考える
ローカル色≠ヘニーズを得るか

▲この時期の風物詩として地域に定着したオッペン化粧品の「ローズウィーク」
本紙5月15日号で報じた通り、老舗化粧品企業のオッペン化粧品(本社・大阪府吹田市、瀧川照章社長)では、毎年5月に本社敷地内のばら園を一般開放するイベント「ローズウィーク」を実施している。10年以上にわたって開催されてきたこのイベントは、地域の自治体や組織・団体とも連携を強め、現在ではこの時期の吹田市の風物詩として定着している。来場者は、近隣住民やばら愛好家がメーンだが、世代は幅広く、親子連れや、親と子、孫の3世代での来園も見かける。老舗化粧品ブランドというと、接点がとかく特定の世代に集中しがちだが、幅広い世代に認知してもらえるようなイベントを実施している企業もあり、オッペン化粧品の「ローズウィーク」もそのような位置づけとなっている。
「ローズウィーク」がユニークなのは、企業単体で完結していない点だ。