トップインタビュー 日本シャクリー 杉 茂男 社長
40歳代の会員層「今後の活躍、おおいに期待」
新たな接点作り奏功「コミュニティ楽しむ場」

新規登録数「スローな回復」
「前年(=24年3月期)比で微減の見通し。ここ数年、減収基調が続いた」
――会員数と新規登録の状況は。
「アカウントベースは約30万だが、アクティブの定義や認識によっても大きく変わってくるので、アクティブの人数としての公表は控えている。
メンバー(=愛用会員)の新規とディストリビューター(=ビジネス会員)の新規を合わせた人数は、前年比で約25%増えた」
――25%増加したことの評価は。
「もう少し増やしたかった」
――20年にコロナ禍となる前の新規と比較すると。
「19年の水準には達していない。スローな回復となっている。ただ、スポンサリングの活性化を目的とした施策は、どれも一定の成果をあげたと思う。それを踏まえて、今年(=26年3月期)の施策を組んでいる」
――リーダークラスの「スーパーバイザー」の人数と昇格状況は。
「ここ数年は1200人台〜1300人台で推移している。昇格数は前年に比べると増えたが、期待値までは行かなかった」
40〜50歳代が増加傾向
「コロナ禍が明けた2年前くらいから、20歳代〜50歳代の会員が増えてきた。特に増えているのは40歳代〜50歳代。若い層の増加傾向は評価できる。
一方、中心となっている60歳代以上のベテラン世代に比べると、子育てや教育の費用のほうが優先されやすいため、購買のボリューム自体は小さくならざるを得ない。
他社と比較した場合、どの世代の購買ボリュームも大きいほうだとは思うが、これが減収要因の一つになっていると思う。各世代の単価は、ここ数年ほぼ変わっていない」
――23年5月に製品価格を3%〜4%値上げした。影響は。