トップインタビュー シャルレ 林 勝哉 社長 

下着の定番品をリニューアル、限定カラーも
M&A等は「ウィンウィンになれる会社」を


 前号(5月22日号3面)に続いて、シャルレ(本社・神戸市中央区)の林勝哉社長に話を聞いた。(インタビュー実施日は2月28日)
 

「次世代の顧客」40〜50代獲得強化

 ――5カ年の中期経営計画におけるレディースインナー等販売事業の構造改革のための取り組みについて伺いたい。初年度の2026年3月期における3つの施策のうち、イベント関連と新インセンティブの2つを伺った(前号参照)。3つ目の施策について伺いたい。
 「商品の強化になる。当社において、もっとも売上の大きい商材が下着。その中でも、『パレッティシリーズ』という定番商品がある。このリニューアルを51期(=2025年度)に行う。非常に人気が高く、40歳代以上の女性にご愛用いただいている。
 5カ年の中期経営計画は、構造改革に向けた取り組みとして、シャルレビジネスの基盤構築(ハイブリッドセールス)、マーケティング戦略、リブランド戦略の3つの柱を掲げた。マーケティング戦略の1つとして、定番商品の強化を掲げており、主力商品のリニューアル等を積極的に行っている。
 中期的に構造改革の手を緩めことなく、60歳代以上の第1世代の維持、拡大を進めるとともに、次世代の顧客となる40歳代〜50歳代の獲得、拡大を目指す」
 ――リニューアルのポイントは。
 「より使い心地を良くして、デザインを見直す。『パレッティシリーズ』の発売は約20年前で、本格的なリニューアルは2度目。今の時代に相応しいデザインとする」
 ――下着系で他の施策は。
 「2年前に発売した、新定番に位置づける『シャルレミライ』というシリーズがある。こちらの限定カラーのスポット販売を予定している。主要なターゲットは、『パレッティシリーズ』と同じ40歳代以上の女性。
 『シャルレミライ』は、女性の柔らかい『皮膚の動き』と下着の関係を研究し、皮膚の伸縮に追随することで、ブラジャーやガードルから、はみ出る脂肪を生み出しにくくし、美しいシルエットと身体の一部のような一体感のある心地よさを実現させたファンデーションシリーズである」

健康食品に「拡大の余地」


 ――リニューアルとスポット販売で、どれほどの売上増を見込むか。
 「全体的にアップすると考えているが、具体的な数字は開示していない」
 ――商品全体のラインナップの見直しは。
 「定番商品のSKUは、販売状況に応じて整理している。現在のSKUは3000超。下着という商材の性質上、サイズやカラー違いによってSKUが多いという特性がある」
 ――もう一つの商品の柱として化粧品がある。こちらの施策は。
 「主力の『エタリテ』シリーズについて、当社の創業50周年を記念した限定セットの発売を予定している」
 ――健康食品の施策は。