ポーラ 大型刷新は追い風となるか

9月に新「B.A」3品を発売
先行でエステに導入、体験≠ナ訴求



▲「『B.A』は国内外で支持を集めている」と強調する小林琢磨社長


▲製品発表会では女性だけでなく男性を対象とした効果実証も紹介された


▲容器は曲線を全面に出したデザインに大きく変更された
 ポーラ(本社・東京都品川区、小林琢磨社長)を代表するブランドと言えば、最高峰ブランド≠ニ位置づけている「B.A」だろう。ポーラにとって「B.A」はブランドイメージの要と言っても過言ではない。今年9月1日、7代目となる新「B.A」として、ローション(120ミリリットル・税込2万3100円)、ミルク(80ミリリットル・2万3100円)、クリーム(30グラム・3万8500円)の3品が発売される。
 5月28日に都内で開催された製品発表会では、冒頭に小林琢磨社長が登壇、「B.Aの売上占有率は、国内が58%、海外が42%と、海外でのニーズも多い。また、ポーラ全ブランドにおけるB.A売上占有率は、国内では40%だが、海外では81%にも上っており、グローバルブランドとしても成長している。ポーラは40年にもわたってエイジングサイエンスを展開しており、新B.Aでは時間≠ノ着目した」として、海外市場でのシェア拡大にも積極的な意欲をみせた。国内では、ビューティーディレクターによるダイレクトセリング、約430店舗のポーラ ザ ビューティーを含む約2500店舗のポーラコーナー、11店舗の空港免税店コーナー、EC等で展開。海外では、中国大陸・香港・台湾・マカオ・タイランド・シンガポール・韓国・マレーシア・インドネシアの9の国と地域、ベトナム・オーストラリアの免税店で順次発売予定。売上目標は非公開。
 新「B.A」は、「時間は、存在しない」とコンセプトに、うるおい・輝き・立体感のある全域ハリ肌≠目指す。特徴成分として、3品共通で、新たにポーラオリジナル複合美容成分「BAコアエキス」を配合。同成分では、毛の根元周辺の再生力に着目した研究によって発見した成長を促すタンパク質「プレイオトロフィン」を増やす。これにより、加齢に影響されずに真皮を再生し続ける線維芽細胞「リミットレス線維芽細胞」に変え、毛の根元周辺のみで起こっている再生を真皮全体にもたらし、エイジングケアにつなげるという。

(続きは2025年6月12日号参照)