東京都が特商法処分 屋根工事訪販業者に停止12カ月
「屋根が腐っている」不実告知認定
「屋根が腐っている」などの事実に反する説明で工事契約を勧誘したり、クーリング・オフが行われたのに一部しか返金しなかったなどとして、東京都は6月26日、屋根工事等の訪問販売事業者「株式会社ミウラ建設」(所在地・神奈川県大和市)に特定商取引法違反で12カ月の業務停止命令と指示を行った。同社の代表取締役の「三浦大哉」と、工事部長・現場管理責任者と称していた「江川直希」の2人に業務禁止を命じた。
都によれば、同社は23年3月の設立。同年7月頃から都内で、消費者宅を訪問し、屋根のエコランバー交換、屋根裏の補強、防腐剤塗布等を勧誘していたという。同社の本店および営業所の機能は、登記上の本店に置かれておらず、東京都町田市にある別法人の事務所にあったとしている。
都内で寄せられていた相談件数は37件(23年度〜24年度)。平均契約額は約138万円で、最高額は約820万円だった。契約者の平均年齢は78.5歳で、最高齢は96歳だった。