「エステJIS」、事業者の視点は

歓迎も絵に描いた餅♀惧


 日本エステティック機構(=JEO)が策定を進めている「エステティックJIS」(仮称)は、同団体が運用しているエステティックサロン認証制度をベースに、エステティック業界としての標準規格を定めようとするものだ。多発する消費者トラブルの解消は長年の課題であり、業界内の自主基準である「エステティックサロン認証基準」を、JIS標準へとアップデートすることで業界としてのサービス品質の向上を目指すとともに、業界内外への信頼性を高める狙いがある。一方、課題として指摘されているのは、業界への影響力だ。現行のサロン認証制度は、参加しているサロンはごくわずかに限られている状況であり、トラブルを起こしやすいとされるアウトサイダーや異業種からの参入事業者に対して、どこまで新制度となる「エステJIS」を訴求できるのか。
 「エステJIS」の策定について、ダイレクトセリング系のサロンはシビアな見方をしている。

(続きは2025年7月17日号参照)