ポーラのブランド戦略 新「B.A」で攻勢なるか

伊勢丹新宿店で先行体験イベント インバウンドへの訴求も視野に



▲先行体験イベントのステージ(イメージ)
 ポーラ(本社・東京都品川区、小林琢磨社長)が、9月1日に発売する最高峰ブランド「B.A」シリーズの攻勢を強めている。発売に先がけて、8月1日からは「ポーラ ザ ビューティー」などのエステ実施店舗で新「B.A」を用いたエステメニューを導入する。続いて、8月13日〜19日には、東京・新宿の伊勢丹新宿店において先行体験イベントを開催する。同百貨店は日本でもトップレベルの売上を誇る店舗であり、そこで商品を体験できるイベントを開催することで、美容への関心が高い層の囲い込みを進める狙いだ。
 9月1日に発売する新「B.A」は、ローション(120ミリリットル・税込2万3100円)、ミルク(80ミリリットル・2万3100円)、クリーム(30グラム・3万8500円)の3品。国内外でポーラの看板ブランドである「B.A」は、売上の約6割を国内、約4割を海外で確保している。ポーラ全ブランドにおけるB.A売上占有率は、国内では40%だが、海外では81%にも上っており、特に海外ではほぼ「ポーラ=B.A」という図式が成り立っている。新「B.A」の販売展開は、日本国内ではビューティーディレクターによるダイレクトセリング、約430店舗のポーラ ザ ビューティーを含む約2500店舗のポーラコーナー、11店舗の空港免税店コーナー、EC等で展開。海外では、中国大陸・香港・台湾・マカオ・タイランド・シンガポール・韓国・マレーシア・インドネシアの9の国と地域、ベトナム・オーストラリアの免税店で順次発売予定となっている。売上目標は非公開。
 8月に期間限定で開催される体験イベントは、伊勢丹新宿店本館1階「ザ・ステージ」で行われる。

(続きは2025年7月24日号参照)