東京都が特商法処分 ガス給湯器工事の訪販に停止6カ月

点検商法で「不完全燃焼して危ない」


 ガス給湯器の点検の名目で消費者宅を訪れ、根拠のない交換基準値をもとに「不完全燃焼して危ない」と告げていたなどとして、東京都は8月8日、ガス給湯器交換工事等の訪問販売業者「株式会社ONE&ONE」(本店所在地・青森市長島、移転前所在地は東京都八王子市、池田陸代表)に特定商取引法違反で6カ月の業務停止命令と指示を行った。元代表取締役の「糠信秀企」には業務禁止を命じた。
 都によれば、同社は19年の設立。禁止命令を受けた「糠信秀企」は昨年12月まで代表を務めていた。また、今年1月に所在地を移転・登記していた。
 同社の決算報告書によれば、直近の1年間に約9億2000万円(23年12月〜24年11月)を売り上げていたという。従業員数は160名を抱えていたという。
 都内で寄せられていた相談件数は、23年度以降の累計で275件(7月22日時点)。

(続きは2025年9月4日号参照)