DS化粧品 「メンズコスメ」は有望市場か

接点創出が積年の課題



▲ジェンダーレスサロン≠ナ幅広いユーザーに訴求する(シーボン)
 社会全体でライフスタイルや価値観の多様化が進む中、ダイレクトセリング化粧品分野でもそのトレンドを汲んだ製品の展開が増えている。その1つがジェンダーレス化粧品やメンズコスメだが、カテゴリーとして化粧品分野の一角を成すというまでには至っていないのが実情だ。
 化粧品市場全体では、メンズ関連の化粧品等の市場は堅調に推移している。富士経済がこのほどまとめたメンズコスメティックスに関する調査によると、化粧水や乳液、顔拭きシート、メイクアップ化粧品(ベースメイク、ポイントメイク)を含むメンズ整肌料の2025年場規模は、前年比4・5%増の326億円となる見込みだ。コロナ禍をきっかけに、リモート会議などで自身の顔を見る機会が増えたことから、もともとニーズがあった若年層だけでなく、ミドル〜シニア世代においてもスキンケア意識が高まっていることが市場の底堅さにつながっているようだ。

(続きは2025年9月11日号参照)