海外MLM短信 24年の米国市場

5・4%減の347億j、過去10年で最低
販売員数は4年連続減、兼業型60万人減
米DSA(ダイレクトセリング協会、ワシントンDC、デイブ・グリマルディCEO)が8月27日までにまとめた、2024年(1月〜12月)の米国のダイレクトセリング市場規模は前年比で5・4%減の347億ドルだった(小売りベース、約5兆2710億円、グラフ参照)。コロナ禍の20〜21年は過去最高額を更新したが、3年連続の減少。15年以降の10年間で最低となった。報酬を得た販売員の数は4年連続の減少だった。なお、市場規模の円換算ベースの前年比は1・6%増。
販売員の数は、報酬を得た「ダイレクト・セラー(以下DS)」が約540万人。前年比は11・5%減で、人数ベースは約70万人減。算出方法を見直した18年以降でもっとも少なかった。
「DS」のうち、ビジネス活動に費やす時間が週30時間未満である兼業タイプのパートタイム≠フ人数は約500万人。前年より約60万人減らし、「DS」全体の減少要因となった。18年以降の7年間のピークは20年〜21年の各約680万人。「DS」に占める構成比は92・6%。
週30時間以上を費やす専業タイプのフルタイム≠ヘ約40万人で、前年より約10万人減らした。18年以降のピークは18年の約100万人。
愛用会員の数は、ビジネス活動の資格をもつが製品の購入・消費のみを行っている「ディスカウント・バイヤー(以下DB)」が約680万人。