トップインタビュー イオスコーポレーション 石川 雄志 代表
化粧品のライン使い推進、6カ月セット導入
「コーディネーター」制度開始、初回認定14名


▲「アロマシア」(=写真)のライン使いを増やすことなどを目的に、お得な「6カ月セット」を導入
減収「想定内」
――2024年12月期の売上は前期比で約3%減の31億2000万円だった。減収の主な要因は。
「前の年(=23年12月期)は約19%増。大きく伸ばした。その反動が来るだろうと予想していた。減収は想定内」
――利益はどうだったか。
「減収を要因として下がった。為替の影響も大きかった」
――23年12月期の増収は、23年2月に発売したスキンケア・ヘアケアライン「アロマシア」の好調が大きかった。
「そう。(23年10月に発売したプロテイン食品の)『ナトラプロテイン』の売上も貢献した」
――主力の「ジェイソン・ウィンターズ・ティー(以下JWT)」と「ジェイソン・ウィンターズ・バイオプラス(以下バイオプラス)」の売れ行きはどうだったか。
「若干伸びたが、基本的には同じくらい」
――24年12月期に大型商品は投入していない。
「新商品は出した後、どう展開していくかが重要。『アロマシア』やプロテインをきちっと定着させていくことに力を入れた。リアルのセミナーに加えて、オンラインのセミナーを通じた周知、教育を推進した」
一点買い「多い」
――今年の商品政策は。
「『JWT』などの既存の主力に関してはこれまでと変わらない。一方で『アロマシア』は、ライン使いをしてもらうための取り組みを進めている」
――今の使用パターンは。
「いずれかの商品の一点買いが多い。例えば、クレンジングやクリームから買うパターンがみられる。すでに使用している他社の商品があるので、それがなくなってから買う人が多い。
ただ、こちらとしては本来、全商品を使っていただきたい。そのほうが商品の良さをより分かっていただける。一点ずつ増えていくのだと、ライン使いに至るまで時間がかかる。それで4月から『6カ月パック』というセット販売を始めた」
――「6カ月パック」の仕組みは。
「当社ではまず、UC会員(ユーザークラブ会員、いわゆる愛用会員)として登録いただいた後、希望者はEOS会員(イオス会員、いわゆるビジネス会員)に移行できる。移行する際に『6カ月パック』を購入できる。特定商取引法等をきちんと理解した上で購入するので、無理なく商品を浸透させることができる」