トップインタビュー イオスコーポレーション 石川 雄志 代表 

化粧品のライン使い推進、6カ月セット導入
「コーディネーター」制度開始、初回認定14名





▲「アロマシア」(=写真)のライン使いを増やすことなどを目的に、お得な「6カ月セット」を導入
 イオスコーポレーション(本社・東京都港区、石川雄志代表)は化粧品の販売強化を進めている。発売は2年前で、売上に大きく貢献。その後の伸び悩みを打開するため、4月、ライン使いに導くお得なセットコースを開始した。化粧品全般に関する専門的知識を習得した資格認定制度にも着手。石川代表に話を聞いた。(インタビュー実施日は8月25日)
 

減収「想定内」


 ――2024年12月期の売上は前期比で約3%減の31億2000万円だった。減収の主な要因は。
 「前の年(=23年12月期)は約19%増。大きく伸ばした。その反動が来るだろうと予想していた。減収は想定内」
 ――利益はどうだったか。
 「減収を要因として下がった。為替の影響も大きかった」
 ――23年12月期の増収は、23年2月に発売したスキンケア・ヘアケアライン「アロマシア」の好調が大きかった。
 「そう。(23年10月に発売したプロテイン食品の)『ナトラプロテイン』の売上も貢献した」
 ――主力の「ジェイソン・ウィンターズ・ティー(以下JWT)」と「ジェイソン・ウィンターズ・バイオプラス(以下バイオプラス)」の売れ行きはどうだったか。
 「若干伸びたが、基本的には同じくらい」
 ――24年12月期に大型商品は投入していない。
 「新商品は出した後、どう展開していくかが重要。『アロマシア』やプロテインをきちっと定着させていくことに力を入れた。リアルのセミナーに加えて、オンラインのセミナーを通じた周知、教育を推進した」
一点買い「多い」
 ――今年の商品政策は。
 「『JWT』などの既存の主力に関してはこれまでと変わらない。一方で『アロマシア』は、ライン使いをしてもらうための取り組みを進めている」
 ――今の使用パターンは。
 「いずれかの商品の一点買いが多い。例えば、クレンジングやクリームから買うパターンがみられる。すでに使用している他社の商品があるので、それがなくなってから買う人が多い。
 ただ、こちらとしては本来、全商品を使っていただきたい。そのほうが商品の良さをより分かっていただける。一点ずつ増えていくのだと、ライン使いに至るまで時間がかかる。それで4月から『6カ月パック』というセット販売を始めた」
 ――「6カ月パック」の仕組みは。
 「当社ではまず、UC会員(ユーザークラブ会員、いわゆる愛用会員)として登録いただいた後、希望者はEOS会員(イオス会員、いわゆるビジネス会員)に移行できる。移行する際に『6カ月パック』を購入できる。特定商取引法等をきちんと理解した上で購入するので、無理なく商品を浸透させることができる」
 

(続きは2025年9月25日号参照)