国センまとめ・2024年度の「PIO―NET」苦情件数
訪販5%増、点検商法が押し上げ
マルチは最少、副業系苦情「移動」か

レスキュー商法関連、依然多く
なお、訪問販売に含まれるアポイントメントセールス、SF商法、キャッチセールスを除いた「家庭訪販」としての件数は5万5000件で、前年度比は9・7%増。こちらも2年連続増だった。
訪問販売の商品・役務の件数上位3品目は、(1)修理サービスが8742件で3・2%増(2)屋根工事が6341件で23・8%減(3)新聞が4377件で16・9%減。増加した(1)はレスキュー商法に関わる苦情が多く、トイレ修理や水漏れ・排管などの詰まり修理などが含まれる。
4位〜10位で増加したのは、他の役務サービスが4330件で44・9%増、電気が3241件で35・5%増、他の衛生駆除サービスが2046件で24・3%増、衛生設備工事が2011件で12・0%増。レスキュー商法のほか、所謂点検商法に多い商品・役務で増加が見られた。
点検商法に関わる苦情は1万9215件。前年度比は53・1%増となった。同商法の商品・役務には、訪問販売でも多かった修理サービス、他の役務サービス、害虫駆除サービスなどが含まれ、訪問販売の苦情相談が点検商法によって押し上げられていた。
WEB・SNSの広告がきっかけに