トップインタビュー ナチュラリープラス 田嶋 隆志 社長 

「IBO」増加、活動レベル「底上げされた」
セミナー数の増加政策を転換「力もつ会員増やす」



 ナチュラリープラス(本社・東京都港区、田嶋隆志社長)は25年8月期の国内売上で前期比2%以上の増収を見込んでいる。一定の組織ボリュームを構築した「IBO」認定会員数が増加。「IBO」の活動内容もレベルの向上が見られたという。セミナーの増加政策は、会場あたりの集客数を踏まえて方針を転換。海外インセンティブは、対象期間の短縮と条件の見直しによって達成層の間口を広げた。田嶋社長に話を聞いた。(インタビュー実施日は8月27日)  

25年8月期売上
2%増見通し


   ――25年8月期業績について伺いたい。国内の売上は。
 「前期(=24年8月期)に対して2%以上の増収となる見通し」
 ――24年8月期は5%の減収だった。
 「前々期(=23年8月期)並みの売上に戻すには、もう少し頑張る必要がある」
 ――増収見通しの主な要因は。
 「社長に就任した19年から、『IBO(インディペンデント・ビジネス・オーナーズ、※1)』を育てる政策を進めた。これを6年間続けてきて、『IBO』がしっかりと力をつけてきた。
 『IBO』になった段階で得ている報酬は、年200万〜300万円の人が多い。そこから地道な活動を続けて、(MLMビジネスの)経験がなくとも週200万円の報酬を受け取るようになったリーダーが複数名、誕生した。現場の勢いが以前より増している」
 ――「IBO」の資格をもつ会員の数は。
 「約650名(8月末時点)。昨年に比べて50名ほど多い。増えるだけでなく、今話したように『IBO』の活動のレベルが全体的に底上げされた。一昨年は900名を超えていたが、これは例外的で、『スゴ得! 1+1(ワンプラスワン)』キャンペーン(※2)の影響が大きかった」

集客数、判断基準に
講師の実績が左右


 ――25年8月期のアクティブ会員と新規登録の人数は。
 「有効会員数は約10万名。前期とほぼ変わらない。新規は月平均で約2000名。累計では前期より少し増えた。会員の活動がうまく回り始めたという手応えがある。『IBO』を始めた当初は、もっと早いスピードで新規が増えることを期待していた。時間がかかったとは思うが、今は頼もしさを感じている」
 ――26年8月期の新規の見通しは。


(続きは2025年10月9日号参照)