「モデーア・ショック」消えない波紋 @

未払い報酬、推計で1.4億〜1.8億円



▲毎年春に行われていた全国大会「ソーシャルリテールカンファレンス」は、開催直前の事業停止によって、昨年3月が最後となった(写真は昨年3月の模様)
 国内外のMLM業界を驚愕させたモデーア・ショック≠ゥら半年が経過した。会員組織の大部分は、4月の事業停止から約1カ月の間に競合他社へ移籍。製品の多くは、米親会社が事業買収したシャクリー社で販売が続いている。当時の大きな混乱は終息したように窺える一方、突然のクローズに至った背景・理由など複数の疑問点は残されたまま。一連の事態の波紋はまだ収まっていない。
 MLM企業における全国大会は、年間を締めくくる総決算であり、新しい年度に向けた決起の場だ。成績優秀者の表彰が行われ、政策のロードマップが示される。単なる行事を超えたステージであり、コロナ禍でも多くの企業はオンライン形式で開催を継続した。
 米モデーア(ユタ州)の日本法人であるモデーアジャパン(東京都港区)は、毎年春に全国大会「ソーシャルリテールカンファレンス」を開催。今年は4月26日、横浜ランドマークホール(収容数510名、着席形式)での開催を予定していた。
 掲げていた大会のテーマは「ELEVATE 最幸到達点」。初心に戻って自身の「最幸到達点」を思い返し、「成功を導く未来を共に築きましょう」と呼びかけていた。
 1月15日〜3月31日を購入期間としていた参加チケットは、予定より半月早い3月17日までに完売。4月に入り、従業員の多くが大会の準備に追われていた。
 状況が急変したのは日本時間の4月12日朝。親会社である米モデーアが事業の終了を突然にWEBサイトで発表した。

(続きは2025年10月23日号参照)