東京都・24年度の消費者相談件数 訪販10%増、上位に屋根工事・給湯器

マルチ13%減、ワーストは副業系



 東京都がこのほどまとめた2024年度の「消費生活相談年報」によると、販売購入形態別の相談件数(苦情・問合せ・要望の合計)は、前年度比で訪問販売が増加、マルチ(まがい)商法が減少した(グラフ参照)。訪販は屋根工事やトイレ詰まり解消等の住宅設備関連のトラブル、マルチはアフィリエイト等の副業が目立った。
 訪販の相談件数は前年度比で10.9%増の1万2271件。2年連続の増加で、過去10年(15年〜24年)で見た場合、21年度(1万1671件)に次ぐ多さだった。
 相談の多かった商品・役務の上位3品目は@2110件の工事・建築・加工A1698件の役務その他B1475件の修理・補修。@〜Bで相談全体の約43%を占めた。
 各品目の主な中身は@が屋根工事・電気工事、Aがガス給湯器・ブレーカー(分電盤)・解錠、Bがトイレ詰まりの解消修理。件数はAの増加が顕著で、前年度比は44・6%増だった。@およびBは二けた減。
 年報では、714件の相談が寄せられたトイレ詰まりの解消修理が「高止まりしている」と報告。ネットで料金の安い業者を見つけ呼んだが、最初に料金を示さず作業し、詰まりが解消しなかったのに十数万円の料金を請求された≠ネどの相談があった。所謂レスキュー商法は「ロードサービス」の相談も増加がみられた。  

(続きは2025年11月13日号参照)